ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
月刊少年マガジン 2012年7月号 460円
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    読書感想文が遅れに遅れていて申し訳ない。6月号もやっつけ仕事というか仕事じゃないとはいえ、はやりやるならきちんと書かないといけないなと反省しております。

    遮那王 義経 源平の合戦』沢田ひろふみ
    この漫画、いまやNHKのドラマとシンクロしているから(いや、ほんとはNHKは観てないから想像だけど)、もう少し続くんでしょうね。


    そして、この漫画の分かりやすい所は、敵にしろ味方にしろ、義経に好意を持っているひとは端正な顔立ちで、腹に一物ある人物はいやらしい表情をしている(笑)。どの時代でも権力争いというのはこういうものなんだろうと思うけど、分かりやすくて笑ってしまう。

    修羅の門 第弐門』川原正敏
    最近はこの作品に辛口なピンちゃんなのだけど、今月号もちょっとなあ。川原氏の作風は、超絶に強い男たちにちょっとしたユーモア感覚を漂わせるのが好きで、今月号で言えば蘭陵王(ランリョウオウ)が仲間のはずの子明(ズミィン)を故意に殴るのがクライマックスなのでしょう。でも、そんなに盛り上がらない。

    九十九の目は相変わらず病んでいるから、そのうちに種明かしがあると信じているけど、その種明かしが陳腐だとすべてがぶち壊しになりかねない。

    DEAR BOYS ACT3』八神ひろき
    この漫画、ピンちゃんはどうしても馴染めないのだけど、連載当初から読んでなかったってことも大きいと思う。だから、悪口みたいなことは書きたくないのだけど、画力とかストーリとか細かい話の前に、別の面からの違和感を書いておく。

    登場人物がほとんど朝鮮系というか、弥生系みたいな薄い顔で釣り目の人ばかり。そんなこと気にして読む人はまれだと思うから、作品そのものへの批判という事ではないのだけど、例えば『SLAM DUNK』の登場人物なら、それなりに違和感を感じない程度にこゆい顔の人もいたと思う。

    弥生とか縄文というと誤解を生じそうだからもう少し言えば、『DEAR BOYS』の絵は人間がバスケットをしているように見えない。ポリゴンの3D動画を2Dに落としたような感じで、結局のところ絵柄が気に入らないのだろうなあ。ストーリーにいいところがあるから長期連載になっているんだろうから、私の感想は一面的なことは分かってるんだけど、どうもダメなんだよなあ。

    ましろのおと』 羅川真里茂
    こちらは相変わらず快調で、いよいよ澤村雪の個人演奏。ゆったりとした調弦のバチ打ちから雪の演奏は始まる。尊敬するじっちゃの音を背負って、雪はゆるやかな雨だれ拍子を打ち続ける。恐らくは玄人好みの演奏である。16歳の演奏とは思えないが、これはいつもの雪の音ではない。


    いくら上手にじっちゃの音を真似できても、それは自慢にはならない。雪には雪の音があるべきで、そろそろ自分の音を追い求める年齢である。雪16歳。「ハッ」。短く鋭い合いの手から雪の演奏は変調していく。

    ノラガミ』 あだちとか
    今一つストーリーを追い切れないのだけど、どうやら陸杷(くがは)の狙いは夜トとヴィーナを争わせることがあるらしい。ピンちゃんはいまひとつ神と神器の関係が理解できないでいるのだけど、これらの設定は、あだちとかさんの作り出したものなのか、それともある程度すでに出来上がっている世界感なのだろうか。


    とにかく、ヴィーナと夜トには深い因縁があった。その内容を簡単にピンちゃんが要約する訳にはいかぬ。これはぜひとも実際に読んでもらわないといけない。

    capeta』 曽田正人 冨山玖呂
    一応はレースシーンが中心の漫画だけど、主人公やそのライバルはみんな若いから、ある程度恋愛テイストもいれないと不自然なのかな。モナミちゃんとミナモトの痴話喧嘩から今月号は始まります(笑)。

    capeta(28) (KCデラックス)
    曽田 正人
    講談社 (2012-05-17)

    無論、ミナモトはマカオGP予選で鬼気迫る走りを見せる。2分10秒040で暫定ポールポジション。しかし、レースは非常である。次々に強豪たちがミナモトのタイムを破っていく。そして、最大のライバルであるカペタもラストアタックのチャンスをつかんだ。ちょうどよいタイミングで先行する車のスリップストリームに付けることができた。

    うーむ、レースというのはこんなに熱い世界なんだなと、この漫画を読むたびに思います。youtubeでレース動画をあさろうかしら。

    C.M.B.森羅博物館の事件目録』 加藤元浩
    毎月趣向を凝らしたストーリーで、この漫画も月マガを支えている作品のひとつでしょう。何故に榊森羅があの年齢でここまで博識なのかよくわかりませんが。


    何だか分からないけど森羅ほどではないにしろ、マウという女の子も審美眼、鑑定眼、それらを裏打ちする知識があるらしい。何故かは不明だけど。そして、マウちゃんはその審美眼を活かして盗品売買の黒幕になっているらしい。二十歳にも満たない女の子に見えるけど、とにかく黒幕なのだ。もちろん、何故かは不明なのである(笑)。今月号は、そのマウちゃんの生い立ちの話。

    『ちくわ町ノススメ』 平野直樹
    いままで取り上げる機会が少なかったのだけど、意外に面白い四コマ漫画です。絵柄からすると、吉田戦車さんのアシスタントとかでしょうか。業界の事はよくわかりませんが、作風は似てます。

    四月は君の嘘』 新川直司
    この漫画も気に入ってるのだけど『ノラガミ』同様、ストーリー漫画としてどんな展開を考えているのか半分心配している漫画でもあります。主人公の有馬公生君のライバルを配したのはナイスアイデアだけど、どうやって盛り上げていくつもりか。


    鬼のように厳しい母親のレッスン、その理由などを上手い具合に(しかも感動的に)作り上げないと、物語そのものが陳腐になりかねない。そこをしっかり練り上げて欲しいな。

    黒猫DANCE』 安田剛士
    かなりチャレンジングな設定で明治維新を描こうと思っているみたいだけど、今のところそれが成功しているのかどうか、よくわからない。画力はあるし、この設定が嵌れば面白い作品になると思う。


    黒猫が語り手みたいな設定だったような気がするのだけど、その辺はもう関係ないのかな(笑)。だとすると、タイトルの意味が分かりづらい。

    ボールルームへようこそ』 竹内友
    このストーリで、ピンちゃんの興味のある分野の漫画なら読み続けたかもしれないけど、申し訳ないけどソシアルダンスには興味ない。


    出だしはよかったんだけど、どうもまんねりぎみになってきていると思う。

    天のプラタナス』 原作/七三太郎 漫画/川三番地
    とても丁寧に描きこまれた作品で、絵柄もストーリーもちばあきお先生を思い起こされ、密かに気になっている漫画です。


    おもえば、一昔前、ナイター中継の視聴率が良かったのは、ひと仕事終えたお父さんたちが、缶ビールでも片手にのんびり心理戦も含めて試合を見ていられたからでしょう。競技としてのサッカーは嫌いじゃないけど、のんびり見るのには不向きだから年配の人よりは若い人に人気なんでしょう。おじさんと若者の棲み分けは悪いことじゃないけど。

    ついでだから書けば、階級社会である欧州において、ゴルフやテニスが上流階級(おっさん)のスポーツで、サッカーが庶民(若者)のスポーツであるというのも、構造的にはアナロガスな面があるように思う。

    つまりはサッカーの試合は刺激的であればあるほど直接的に感情(本能)を揺さぶる。フーリガンに代表される熱狂的なファン達が大騒ぎするのに向いてる競技だし、テニスやゴルフは心理的な戦いの側面も多分にある。とすると、上流階級のひとたちって、自分は本能ではなく知的なことに興奮するんですのよ、オホホ的な建前で生きているのかもしれない。

    実際は上流階級の人々も、ボクシングとか見て興奮したりしてるんだろうけど。恐らくはその興奮は性的なものでもあるでしょうね──と、野球漫画の感想から逸脱してしまいましたが(笑)。
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    月刊少年マガジン 2012年6月号 460円
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      またもや読書感想文が大幅に遅れていて申し訳ない。今日は2012年7月14日なんだけど、今頃6月号の感想文をば。

      ・・・

      capeta』 曽田正人 冨山玖呂
      月マガを読みだしてまだ2,3年なのでそれ以前のカペタの活躍は知らなかったし、レースのことも全くの素人なんだけど、この漫画はやはり面白い。

      capeta(28) (KCデラックス)
      曽田 正人
      講談社 (2012-05-17)

      話はマカオにカペタが初参戦するところ。よく知らないけどカペタはフリー走行をしていて、ある程度後から走る方が路面状態がよくなってタイムを出しやすくなるらしい。で、「マカオ初出場のカペタ・タイラが現在8位、11秒988」とのこと。このタイムがどの程度凄いのかピンちゃんには分からない。その後順調にタイムをちじめていくカペタ。

      先月号でカペタが事故ったんだけど、それで調子が悪くなったといいがかりを付けてきたドライバーに対峙するカペタ。迫力では負けて無くて痛快だった。

      修羅の門 第弐門』 川原正敏
      「呂家の鬼子、蘭陵王、現る」なんて扉に書いてあるけど、どうも第弐門のストーリーは迷走しているように見える。

      ノラガミ』 あだちとか
      先月号がどういうストーリだったのかもう忘れてしまったのだけど、ひよりちゃんの体調がピンチ。どうやら陸把(くがは)とかいうやつが悪だくみをしていて、夜トもピンチ。そして、兆麻(かずま)との因縁についても語られている。ちょっとピンちゃんには理解できないのだけど、この世界観はやはり魅力的だ。


      夜トと毘沙門との戦いに幕が開けられた!

      修羅の門異伝 ふでかげ』 原作/川原正敏 漫画/飛永宏之
      「全広島サッカー選手権大会予選2回戦」が今月号の始まりだけど、3回戦まで順調に勝ち抜く「ふでかげ」。4回戦はPK戦までもつれこむがはたして。


      全広島サッカー選手権大会決勝FCふでかげ 対 浮城学園。うむ、これから盛り上がっていきそうだけど、月刊誌で隔月というのはどうしても納得いかない。

      『鉄拳チンミLegends』 前川たけし
      ジパンの一言で九死に一生を得たチンミ。後ろ回し蹴りでトウザの右腕をへし折るも、二の手三の手でチンミに襲い掛かるトウザ。しかし、チンミのほうが一歩上手であった。最後は通背拳で見事にしとめる。


      この後、一瞬油断したジバンが刺されたりするけれども、リュウカイが助ける。とにかく、チンミ暗殺騒動は、一応の結末を見るが来月号もまた待ち遠しい。いや、ほんとに月マガのなかでもピカイチの安定感にうなるしかない。

      ボールルームへようこそ』 竹内友
      この漫画、最初は期待したんだけど、どうも失速気味のように思われる。絵はまあまあであるけど、ストーリー展開がきびしい。物語構造は『はじめの一歩』そのもので、ピンちゃんはボクシングの方が好きだし。

      ましろのおと』 羅川真理茂
      「内に秘めた奏者の”慾”」ということらしいけど、いよいよ雪の個人演奏が近づく。その前に梶君がえんそうするのだけど、熱の入った演奏だけれど雪の評価は「強い、だども、わんつか、雑だな」というもの。熱が入りすぎた梶君は糸を一本切ってしまう。


      そこから諦めない梶君の演奏はすばらしく、観客は大拍手。いよいよ雪の出番がせまっている。

      四月は君の嘘』 新川直司
      これも月マガでピンちゃんが気に入っている漫画だけど、ストーリー展開が難しく、危ぶんでいたのだけど、主人公有馬公生をリスペクトしているふたりのライバルを出してきたことで、かなり安定感が出てきた。今月号はライバルの一人井川絵見の物語である。


      井川絵見はムラッ気の多い性格ではあるけど、集中力が高まればいい演奏をする。久々に公生がエントリすると知って、ボルテージが上がっている。小学生の頃の公生の演奏は、欠点を見つけるのが難しい、譜面に忠実なものだった。

      毎回ちょっといい話を入れて物語は進んでいくけど、この展開でどこまでいけるのか、私にはよく分からない。でも、期待してます。

      ・・・

      非常に申し訳ない。他にも取り上げたい連載がたくさんあるんだけど、もう疲れた。6月号はこれくらいで勘弁してください。
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      月刊少年マガジン 2012年5月号 460円
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        いやー、ずいぶん間があいちゃって申し訳ありません。なぜか知らないけどなかなか感想文を書けなくて、そのうちまとめて書こうと思っていたら、引っ越すときに捨ててしまったので、間は抜けたまま5月号から復活ということになりました。それなりに読んでくれるひとがいたみたいなので、今後は毎月続けたいと思っております。

        気合を入れて、たぶん全ての連載漫画の感想文を書きました。疲れたよ。。。

        DEAR BOYS ACT3』 八神ひろき
        巻頭にもってこられたから、まさか無視する訳にはいかにのだけど、申し訳ないけどこの作品のことよくわからないのです。あまりきちんと読んでいない。丁寧に書き込んでいるとは思うのだけど、絵がポリゴンみたいなのが頂けない。ピンちゃんが読んだ中で最高のバスケ漫画は、言わずと知れた『スラムダンク』で、どうしても比較してしまう。


        八神氏をdisるつもりはないんだけど、作画全体にスピード感が感じられない。全てが静止画に見えてしまう。『スラムダンク』や、例えば柔道漫画の『柔道部物語』などを参考にされてはどうだろう。小林まことさんは、明らかにデビューしてからどんどん画力を上達させてきた。

        じっくり練ったストーリーで読ませる漫画もいいけれど、スポーツ漫画は画力で手に汗を握らせてほしい。特に、バスケやサッカー漫画はそうあって欲しい。

        鉄拳チンミLegends』 前川たけし
        前川先生の安定感にはいつも感心します。絵もストーリも盤石で、感心するばかり。


        裏社会の顔役ジバンがいよいよ動き出した。どういう委細があり裏社会の住人になったのかは不明だが、受け答えはそれなりに真摯なものを感じさせる。チンミを狙う刺客が何人紛れ込んでいるのか分からない現状では、ジバンから目を離すわけにはいかない。どうやらチンミの方へ向かっている。

        乱闘が続く中、リュウカイがジバンの肩に触れた瞬間、ジバンが反応した。リュウカイとジバンの実力は互角に近いのではないか。緊迫した中、ジバンは自分の目的の一つを明かした。。。

        『放課後の軌跡 scene.11 and 12』 高塔あおし
        何だか知らないけど、意外に面白い図書室漫画。シチュエーションを限定した学園物実験漫画ってところでしょうか。

        修羅の門 第弐門』 川原正敏
        う〜む、ちょっとストーリーがおかしくなってるような。台湾の巨人とかだしたのはいいけど、今後どうするつもりだろうか?


        中国語のことはよく分からないけど、川原氏はいろいろ調べて書いてるんだろうけど、中国ではどう呼ばれているとかどうでもいいのだ。ストーリそのもので盛り上げてほしいものだ。ちょっと、隘路にはまり込み始めているように見受けられる。

        capeta』 曽田正人 冨山玖呂
        いやー、感動的な何か月分の感想を書けなくて残念だった。ちょっと、とんとん拍子すぎやしないかという気がしないでもないけど、漫画なんだから爽快感が重要である。その意味では、王道を進んでいると思う。

        capeta(27) (KCデラックス)
        曽田 正人 講談社 (2012-02-17)

        舞台はいよいよマカオGP。胸を躍らせて参加したカペタだが、サーキットと公道違いを痛感する。それまで経験していたレースとは全く異質のレースであることを悟るとともに、焦りも生じた。そして、カペタは痛恨のクラッシュ。どうなる、カペタ! アタック!

        『てんまんアラカルト』 小林有吾
        著者の小林有吾さんって、『水の森』のひとでしょ。絵で気づいたけど。あれ、期待しつつ読んでいたのに、別の雑誌に移ったみたいで、その後どうなったのか分からないのだけど、あれはなんだったのだろうか。

        それはそうと、まさかの料理漫画。料理漫画の傑作は多いけど、小林さんはどんな物語を構想しているのだろう。どうやら、小林さんの作品は、笑顔がかわいい小さな女の子がポイントのようである。

        『ちくわ町ノススメ』 平野直樹
        こういう四コマ漫画を始めたのは誰だろうか。吉田戦車さんかな。

        『カラダ電気店』 馬田イスケ
        このシリーズ、意外に好き(笑)。早く単行本になるくらい作品が溜まればいいのに。

        四月は君の嘘』 新川直司
        この漫画、一作一作は面白いけど、連載全体の方向性、ストーリーはどうするつもりなのかと危ぶんでいたら、主人公・有馬公生を目標にしている、或いはライバル視している若き音楽家が出てきて、ようやく何か月かは安定しそうで、ホッとしている。


        その若き音楽家(ピアニスト)とは、相座武士と井川絵見。何やらこの二人の先生も戦闘モード(笑)。何やら女性の井川ちゃんは気分屋で、演奏の出来の振幅は激しいみたいなのだけど、話の流れからして凄い演奏をしそうだ。来月号からも目が離せない。

        所で306頁の「進さ委員長 井端潤二」のカットは、新川先生のアシスタントかしら? 浦沢直樹さんの影響がありありだけど、下手だ。

        ましろのおと』 羅川真里茂
        月刊少年マガジンで私が最も注目している漫画です。団体戦の模様の感想を書けなくて残念!


        さて、団体戦も終わり、いよいよ個人戦が始まった。この漫画に関しては、最初からストーリー展開に安定性があり、羅川先生の力量が窺われます。もちろん、画力も素晴らしい。なおかつ、登場人物が多いのにもかかわらず、きちんと描き分けられているし、それぞれの魅力も伝わってくる。

        まさに、非のつけようがない漫画である。この後もどんどん盛り上げて頂きたい。

        ノラガミ』 あだちとか
        この漫画も月刊少年マガジンを代表する作品。「一作一作は面白いけど、連載全体の方向性、ストーリーはどうするつもりなのかと危ぶんでいたら」というのは『四月は君の嘘』と全く同じだったのだけど、目出度くこちらも全体的な方向性が出てきて一安心。

        何だけど、私はいまだにこの作品の世界観がよく分かっていない(笑)。なんとなく、気分的には分かっているつもりなんだけど、神がいて神器というのがあって、この人たちは、いやこの神たちは何かをやっている。ただ単に悪霊を成敗しているのではないみたいだけど、神が絶対の神で、神器は僕(しもべ)って訳でもないらしい。

        陸(くが)とかいうのがとんでもない悪だくみをしている様子だ。私としては、意味が分からない物語は無視するのが常だったんだけど『ノラガミ』は単純に面白いから無視できない。

        『純男 ジュンメン』 半袖 半ズボン
        ちょっと、つまらないな。うん。ちょっとだけ、つまらない。

        『黒猫DANCE』 安田剛士
        この漫画、主人公は新選組の沖田総司の子供の頃みたいなんだけど、どうかなあ。絵は上手いし、ストーリも悪くないのだけど、私は今一つ沖田総司は神格化されすぎじゃないかなと疑っている。そのせいもあって、今一つ乗り切れないのかもしれない。

        『歴史文化研究部 レッケン!』 吉谷よしや
        これもなあ。「歴女」とやらが流行ったみたいな話で適当に始めた四コマ連載のような気がする。この方向性で長続きさせるのは難しいのではないかな。
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        月刊少年マガジンプラス 1月号 480円
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          先月だったかにコンビニで立ち読みをしていると、月マガの1月号が売っていると驚いたのだけど、よく見ると「プラス」というのがついている。月マガとは別に似たような増刊を出したらしい。どのくらいのペースで刊行するつもりか不明だけど、月マガ連載漫画のスピンアウト作品みたいなのも載っているので無視できない。

          なので、一応感想を書いておきます。全作品について書けるかどうかは、今の時点では分からない。

          ・・・

          『鉄拳チンミ外伝 タイタン編』 前川たけし
          主人公はチンミ最大の好敵手、足技使いのタイタン。屈強なボディーガードを配置したホテルで、宝石商が夜のひと時を迎えようとしている。一夜をともにするはずの娼婦に自分の宝石自慢をしている。

          場面は変わり夏の山中。突然タイタンと師匠が闘っている。修行とは思えないほどの真剣勝負。しかも、隻腕どころか両腕のない師匠の方がいまだに実力は上らしい。南斗円脚拳恐るべし。円脚拳の修行では手を使うことを禁止されているらしく、たまたま手を使っているタイタンを師匠が目撃し激怒したのだ。


          タイタンは罰として両腕を縛られ自宅に戻るのだが、そこへ妙齢の美女が逃げ込んできた。かくまって欲しいと息をきらしている。そこへ四人の男たちが現れた。お世辞にも上品ではなく、腕っ節の強い男たちである。

          当然、タイタンは女性に非はないと思い、男たちを叩きのめすのだが。。。

          ノラガミ』 あだちとか
          なんと、ノラガミのスピンアウト作品。人生に絶望し、マンションの屋上から飛び降りようとしている若い男がいる。正にそのとき夜トが現れ間違って男にぶつかってしまう(男は両親に電話しようとして、間違って夜トに電話してしまったのだ)。男は望みどおり、飛び降りることになる。

          ノラガミ(2) (月刊マガジンコミックス)
          あだち とか 講談社 (2011-10-17)

          実際は数秒で地上に激突するはずだけど、そこから男が長々と自殺するに至る理由を話したりするあたりが面白いのである。出張読みきりなんだそうだけど、ページ数は少ないけど面白い。うむ、やはり、あだち先生は実力のあるかたであった。

          Pumpkin Scissors』 岩永亮太郎
          月マガを読み始めたのが途中からだったので、未だにストーリーが分からない作品のひとつだけど、この小品は、岩永氏もまたセンスある作者であることを示している。メインの作品のことが分からないのであれだけど、これだけ読んでも面白い。殺伐とした世界の裏では、ラブコメみたいなエピソードがあったのである(笑)。

          Pumpkin Scissors(14) (KCデラックス)
          岩永 亮太郎 講談社 (2011-02-17)

          ちなみに、今作の中に足踏みミシンのことを「先の戦争中に開発され活躍した」と説明するくだりがあるから、やはり舞台は第2次世界大戦中ということらしい。たぶん、作者の岩永氏は軍オタなんでしょう。というか、ひょっとして女性ではないかしら?

          遮那王 義経 源平の合戦』 沢田ひろふみ
          義経の10年が2Pでわかる!?とか書いてあるのだけど、この漫画の基本的設定──ある日、旅芸人の漂太は病弱な源氏の子、牛若丸に身代わりになってくれと頼まれ──をはっきりと確認できてよかった(笑)。何のためにそんな設定にしたのか不明だけど。

          Q.E.D.証明終了』 加藤元浩
          月マガ本編でやっている『C.M.B.』との姉妹作品。別の雑誌で連載していたらしいのだけど、今回の内容は『C.M.B.』と『Q.E.D.』が相補的な内容になっていて、どちらか一方だけを単独で読んでも話としてまとまっているのだけど、併読したほうが倍以上面白いという趣向になってます。


          主人公はトーマ。大秀才でMITで学んでいたのだけど、理由は不明なれど日本に帰国し、高校に入学している。そしてMIT時代の友人に頼まれ、独裁者であったバルキア共和国元大統領のスワミ・ガレスの国際司法裁判に助力することとなる。そんなに複雑な話でもないのだけど、ふたつの視点で描かれたひとつの物語。その片方の視点です。

          ・・・

          ここから意欲と才能ある新人の作品紹介ページになっている。月マガプラスでは「GCGC(グランド・チャレンジ・チャンピオン・カーニバル)」という企画があるようで、出場7戦士の作品が掲載されている。若手らしい力作揃いなので、これは全てご紹介しましょう。評価はちょっと厳しいよ。

          『ギャンビッド・オン・ガール』 原作/木口糧 漫画/若松卓宏
          扉ページに「可愛い激しい ”妄想(ファンタジー)”チェス・ワールドにようこそ!!」と書いてある。確かにそんな内容なのだけど、物語の語り手はがり勉の男子高校生。同級生に用事を押し付けられ、旧校舎に荷物を運んでいく。そこで、不思議な女子高生に遭遇する。

          ひとりしかいないチェス部の部員で、この女の子がチェス大好きで妄想女子なのだ(笑)。チェスの対局は、すべて中世の騎士同士の戦いみたいな変換妄想がある。チェスの指し手は素人くさいのに、迫力と突破力がある。ということで、趣味のチェスをやめ受験勉強ばかりだった男の子と、妄想世界大好きな女の子がチェスを通して交流する青春漫画。奇抜な発想だけど(アニメとかなら普通なのかな?)、連載漫画にするためには、もう少し主人公二人の性格とか状況に関する奥行きが必要だと思う。

          『伝説の勇者 アルマーノン』 胴廻ねじまき
          多分、昔のRPGのパクリが面白いのかもしれないけど、私はゲームは全くやらないので、いまひとつ分からない。

          『sin-be 旧体育倉庫の透明人間』 黒田高裕
          近未来SFかつゆるゆるラブコメ兼ちょっとミステリ。舞台は「新東京シティ南徳町」。この町には”異能者”と呼ばれるひとがいるそうで、遺伝子レベルの突然変異により特別な能力を発現したひとなんだそうな。

          何やら異能者と一般人との対立みたいなものもあり、ゆるゆる『X-MEN』みたいな趣もある(笑)。内容については多くは言わないけど、387頁のパンツ丸出しの女の子のカット、あれはいけません。基本的画力に難あり。

          『ちゃばん』 ヒロセヨウ
          四コマ漫画形式で、茶道部学園モノ。微妙に面白いほのぼのした内容みたいなもんだけど、こういうの流行っているのかな。本編月マガにも似たようなのがあったような。

          『キルラブ』 きくちつね
          これはいかにも新人の漫画という感じで好感がもてた(笑)。絵柄からすると、たぶん、誰かのアシスタントですね。どこかで見たような絵柄です。ストーリーは、普通の女子高生・柏木ユキ(16)が凄腕の殺し屋で、彼女を作りたくて奮闘しているドジな高校生、八神ツムギ君がどたばた頑張る。要するに荒唐無稽な設定。

          内容は少年誌の読者でも小学生くらいが対象だろうか。それはそれでいいけど、冷血無比な殺し屋の女子高生が少しづつ心を開いていく(笑)。というような話なんだけど、474頁右側のカットはよかった。この絵柄でこの迫力を出したのは凄い。これがなかったら、ほとんど見所がなかったと思う。

          『珍真説! 桶狭間』 山口一郎
          奇才というべきでしょう。このテンションの漫画を毎回描けるのか心配になってしまうけど、破壊力は満点である。基本的な設定は、主人公「歴史調整官」が、歴史というのか一般に知られている通史に反する出来事が起こりそうになると、過去に戻ってそれをなんとか食い止めるというもの。このアイデア自体はよくあるけど、この漫画の真骨頂は、その荒唐無稽ぶりにある。

          ギャグ漫画とはいえ、豊臣秀吉が本当の猿として登場しているのは笑ってしまった。恐らく、作者は歴史に興味のあるひとなんでしょう。その辺の匙加減がうまくいっているので、奇才と呼ばせてもらいたい。自作には更に期待している。

          ・・・

          ここから先は、

          『レッドアイズ』 神堂潤

          『サクラ大戦 第二部』 原作・広井王子 キャラクター原案・藤島康介 漫画・政一九

          どっちも興味ないので、タイトルと作者を紹介するだけにしておきます。ただ、広井王子っておっさん、こういうことしていたのかと初めて知りました。AKB48の女の子と自宅だかで一晩いっしょにいたけど何もしてないおじさん(笑)。
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          月刊少年マガジン 11月超特大号 460円
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            引続き一月遅れの感想文になっております。なぜ漫画の感想文くらいきちんと書けないのかと自分がふがいないのだけど、これでもお酒を飲んだり映画を見たり、小説を読んだりしてるので意外に忙しいのです。一応仕事もあるし(笑)。

            ということで、遅れてますが11月号。

            capeta』 曽田正人 冨山玖呂
            ちょうど今月号が連載100回記念である由。月刊連載だから1年12回。ということは8年と4ヶ月も連載している。長期連載ですね。私は月刊少年マガジンを読み出して日が浅いので、いつか最初から一気読みしてみたいと思ってます。


            で、ついに源奈臣とチームメイトのリンデマンが激突。クラウス・リンデマンはユーロF3最速男ということで、その実力は知れ渡っている。一方の奈臣はまだ新人である。予選のタイムアタックでポールポジションを得たリンデマンが相当有利であるはずだった。そこに、リンデマンチームが知らないセッティングをほどこしたナオミのマシンが猛追する。

            修羅の門 第弐門』 川原正敏
            皇帝と呼ばれ、兵(つわもの)最強を疑われなかったミカエル・ビーゴルストがまさかの敗北。KO負けであった。勝者は台湾の巨人兵、ルゥ・フォン・シェン──


            この新連載が始まった当初から、九十九の精神状態には不安が感じられた。以前の九十九とはどこかが違う。コンデ・コマの技を受け継ぐ者──ケンシン・マエダとの死闘で何かが壊れてしまっているのかもしれない。

            そんな不安の中、話はとんとん拍子で進み、九十九と台湾の巨人兵はあいまみえることになる。

            ましろのおと』 羅川真理茂
            相変わらず面白い。松吾郎杯は開幕し、全国から集まった個性豊なチームたちの演奏が始まった。急ごしらえの雪たちのチームの面々は、初めてのこともあり浮き足立っている。その浮き足立った混乱の中、ひとりひとりの性格、コンプレックスなどを羅川さんは丁寧に描写している。


            徐々に物語りは盛り上がってきた。

            Pumpkin Scissors』 岩永亮太郎
            舞台や時代の状況設定は架空なんだろうけど、第二次大戦中のヨーロッパを強く感じさせる内容。この世界観と波長が合えば、のめり込める作品なんでしょう。

            Pumpkin Scissors(14) (KCデラックス)
            岩永 亮太郎 講談社 (2011-02-17)

            C.M.B.森羅博物館の事件目録』 加藤元浩
            今回は欧州某国の独裁者の物語。というか、東ヨーロッパバルキア共和国の大統領スワミ・ガレスと具体的に出てくる。この独裁者、反政府側の自国民を捕らえ親子どうしを無理矢理殺し合わせたとある。あれはつまらなかった、たいていは親の方が自分で死ぬ、と不適に笑う独裁者。


            恐らくモデルになった独裁者や国があるのだろうけど、どこだろう? チャウセスクのような気がするけど、エピソードそのものは意表を付いてフィリピンのマルコスか、或いはカンボジアのポル・ポトだろうか。ポルポトなら親子を殺し合わせるくらいやっていそうだ。

            四月は君の嘘』 新川直司
            コンクール途中でピアノが弾けなくなった主人公の有馬公生は演奏を中断する。前代未聞の状況から、もう一度弾き出した公生はもはや伴奏者ではなかった。ソロ演奏者のヴァイオリニスト・宮園かをりと緊張感溢れるセッションを演じる。


            ハプニング満載のふたりの演奏は審査対象外になるが、観客はふたりの熱気溢れた演奏に総立ちとなる。演奏直後、宮園かをりは意識を失い倒れてしまう。それだけの緊張感の中での演奏だったのだ。

            「私達は あの瞬間のために 生きているんだもん」宮園かをりはこの瞬間を「死んでも忘れない」「ありがとう」とつぶやいたあと倒れ入院する。

            母の死をきっかけにピアノから遠ざかっていた公生は、この演奏をきっかけに、ふたたびピアノと対峙することになる。

            『カラダ電気店』 馬田イスケ
            そもそも発想が面白い。月マガではギャグ漫画が手薄なので、なんとか頑張って欲しい。

            ・・・

            他にも感想文を書きたい作品はあるんだけど、しんどいので割愛。今月号で『サマーQ』と『ケリンジ』が連載終了。私が月マガを読み出してからでも、結構な数の作品が終わってしまったのだけど、やはりなんかいまいちだなと感じる作品が多かった。

            厳しい世界だとは思うけど、連載終了した漫画家のみなさんには、次回作に期待してます。

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