ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
毎日が安息日
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    目が覚めたら昼を過ぎていた。天候はくもりかな。風は冷たかった。

    いつもは「CSI」を見るんだけど、今日は「たかじんのそこまで言って委員会」。ピンちゃんは日本中を引っ越しながら暮らしたのだけど、裏日本(新潟・北陸)、四国、そして関西で生活したことは無い。ピンちゃんは北海道で生まれ育ったから、せいぜいのテリトリーは東北・北海道で、関西のことはさっぱり判らない。

    なのだけど「たかじん委員会」は、関西人らしいノリで色んな問題を取上げるので面白いっす。

    目が覚めたら既に番組は始まっていたのだけど「老人介護」がテーマのひとつだったみたい。ホモかっちゃんが、テーマのたびに「死ねばいい」と書いていて笑った。確か奥さんと結婚したりゆうとうテーマで、他の人は「惚れたから」「仏心」などと書いていたのだけど、ホモかっちゃんは「イスラエルの核保有」

    その心は本人曰く「あるともないとも言わないのが抑止力」とか意味不明なことを口走っていた。何のことやら判らないのだけど、西原画伯に「ホモかっちゃん」と名づけられ、てっきりホモなのかと思っていたら、実は奥さんがいるってことなのかな。よくわからん。

    ・・・

    ○マリエ大胆「1日5回、セックス大好き」
    http://sns.nikkansports.com/users/t_koyano/diary/show/113844

    「マリエは「私、1日に5回するくらいセックス大好きだから、よく知らなくちゃ」と話していた」

    随分大胆な発言ですね。元記事の当該部分はすぐに削除されたみたいなんで、別のページをリンクしておきます。ピンちゃんはこの娘さんより、森英恵さんのお孫さんでいいのかな、森泉さんの方が好きです。どちらも、何不自由なくすくすく育ったところは同じだけど、マリエって少し頭が弱そうだし、外見もいまいち。

    何しろ、森泉さんのほうは、妹さんが森雪というらしいじゃないですか。ピンちゃんなんて、地球滅亡の日まで毎日お酒を飲むことを沖田艦長に誓いますから。泉さんでも雪さんでもいいから、ピンちゃんの子供の母親になって(笑)。

    ○「夫は外、妻は家庭」20代女性の36%が賛成 男女共同参画白書
    http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090529AT3S2900A29052009.html

    女性には出産という大事業があるから「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考えそのものには反対しない(べきだ、とまで強くは思わないけど)。しかし、少し昔の男性がこういう発言すれば、時代錯誤だ男尊女卑だと批判されたはずなんだけど。

    それが今や「20代女性の36.6%が賛成と回答、40代女性の30.7%、50代女性の31.6%を上回った」とうことで、時代の変化というか、若い女性の意識が明らかに変化してますね。内閣府男女共同参画局は「非正規労働者の増加などで若い女性の間で将来への不安が高まっている」と分析していますが、そうであれば、昔のウーマンリブとかの運動とは何だったのか。

    経済が右肩上がりで景気が良かったから、好き勝手言っていたと思えなくもない。

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    幸運と不運は紙一重
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      昨晩の11時頃起床。昨晩の真夜中から今朝にかけては寒かった。昼は暖かかった。

      昨日の昼過ぎに突然会社から連絡があった。

      「ピン君か、今晩夜勤頼むよ」
      「はあ」(既に飲み始めていたので警戒しつつ)
      「昼の分は大丈夫なんだが、夜勤に出られる資格持ちはピン君しかいないし」
      「はあ…」(成る程、これは断われない)
      「警察署前の通りあたりで、電柱抜くだけって話だから」
      「ええ」
      「そんなに時間はかからないんじゃないか、11時50分くらいまでに○○へ行って」
      「判りました」

      だいたい国道の作業で夜勤というのは、交通量の多い昼間を避け、夜の間にいっきにやりましょうということが多いから、ピンちゃんもうっかりO宮部長(課長から昇進した)の口車に乗ってしまったのが運の尽き。いざ始めてみたら、今日の正午まで12時間一切休憩なし(笑)。

      まあ、この程度のことなら「苛酷」というほどではない。けれど、最近のピンちゃんは休みになれば潰れるまで飲むという生活を繰り返しているから体力が無くて、いきなりこういう現場だと堪えてしまう。

      帰宅して一風呂浴びて、倒れこむように寝床にもぐりこんだピンちゃんなのだった。

      ・・・

      目が覚めてから当然飲み出したのだけど、ふと思いついて「東風荘」に登録。久しぶりにネットワーク麻雀してみたのだけど、酔ってるもんだから「チョンボ」連発。久しぶりなので、ルールとか操作法もよく覚えてないし。瞬く間に、最初の持ち点であるR1,500が減ってゆく……

      ・九連宝燈


      突然そんな気持ちになったのは、小島武夫先生が九連宝燈をツモあがりした上の動画を見たから。

      阿佐田哲也の『麻雀放浪記』の出目徳が、勝負の最後の最後に完成させたのが「九連宝燈」で、そのショックで出目徳は心臓発作を起こして死んでしまうという名場面がありました。「役満」にも作りやすいものと難しいものがあるのだけど、「純正」「九連宝燈」は難しい方の筆頭だし、『麻雀放浪記』によって、少々伝説の役満みたいな扱いになってます。麻雀をやるひとなら知っているだろうけど。

      ピンちゃんと麻雀の出会いは高校生のころで、よく友達の家で徹夜麻雀したものです。純文学は本名の「色川武大」、ギャンブル小説は「阿佐田哲也」名義を使っていた色川さんだけど、この「アサダテツヤ」という筆名は「朝だ徹夜だ」から来たそうな(笑)。

      昔懐かしいあれやこれや、思い出してしまいました。

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      賢い人は脳のしわが多い、と昔は言われてた
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        仕事が無いので正午頃起床。曇っていたみたい。

        昨日はエアポケットみたいな1日だったなあ。自分で何をしたのやら、ほとんど思い出せない。もちろん飲みすぎたせいなんだけど、それにしたって、もう少し記憶があってもよさそうなものである。お酒を飲んで記憶を無くすのは、脳細胞が少し崩壊するからだと聞いたことがある。

        何やら恐ろしい話だけど、人間の脳細胞というのはたくさんあるし、実際に使っているのはごく一部だからピンちゃんみたいな大酒飲みでも記憶障害にはならないようである。ピンちゃんが蟻だったら、とっくに自分の役割なんて忘れ、それどころか自分が蟻である事も認識できず、放浪のたびに出て朽ち果てていることだろう。

        蟻はお酒飲まないだろうけど(笑)。

        ・・・

        ○訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳
        http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040048000c.html

        享年五十六というのが一番驚いた。もっと年上かと思ってました。ピンちゃんは「栗本薫」「中島梓」両名義を特に意識していなくて、同一人物だと漠然と思っていただけだった。実際に読んでいたのはごく初期の作品だけで、それはSFではなかった。従って『グイン・サーガ』シリーズは1作も読んでない。

        wikipediaで改めて栗本さんの作品群を眺めてみて、旺盛な執筆意欲に驚いてしまった。一時期頻繁にテレビ出演していて、その後見かけなくなった後、北朝鮮の拉致問題でちらりと名前を小耳に挟んだ程度なので、ここまで書きつづけているとは予想外だったのです。

        何れにしろ、才能豊かな方が若くして亡くなるのは残念なことです。現在の平均寿命に照らしてみれば、夭折と言っていいのかもしれません。

        ○「ZARD」坂井さん3回忌 絶えぬ献花に病院困惑
        http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090526/trd0905262247014-n1.htm

        何しろ美人だったし、歌声に透明感がありましたよね。難を言えば、女性歌手に多いんだけど、音程が不安定なところかな。ファンの気持ちも判らないわけじゃないけど、病院側が迷惑してるんだから、そこはグッと我慢するのが本物のファンではないかしら。

        ・・・

        そういえば、「太宰治」は今年で「生誕百周年」でしたね。没後60年。実に40年足らずの生涯だったんだなあ。毀誉褒貶の激しい作家だけど、あれだけの名作を書き残したんだから、めでたしめでたし、です。

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        酒の川の激流を震えながら遡る
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          午前10頃起床。晴れてるかな。

          本当は今日の仕事はピンちゃんがやってもよかったのだけど、取りあえず来月生活できるくらいは稼いだので、S鳥さんに行ってもらいました。なぜこんなにやる気が無いのかなあ。自分でもわかりません。赤貧日記だけは歯を食いしばってでも書きつづけますが。

          もちろん目が覚めてからすぐに飲みだしたので、今日一日、自分が何をしたんだか思い出せません。原先生の『ハードボイルド』をちびちび読んだことだけは、はっきりしてるんですけど。

          ・・・

          相変わらず、2ちゃんの酒スレは頭のおかしいひとが頑張ってます(笑)。こういうひとが一人いるだけで、スレの雰囲気がおかしくなるんだなあと、感慨深いのだけど、どうしたものでしょうか。対策としてはいくつかあります。

          ピンちゃんは酒スレに今後一切関わらないとか、IDの出る板に引越しするとか、その日暮らし板にIDを導入してもらうとか。せっかくコテハンで仲良くなった人が何人もいるから、ここで酒スレを放棄するのは残念なので、なんとか続けたいとは思っているけど、せっかく仕事をした後の愉しみなスレだった筈が、負担になるんだったら本末転倒なので、ある時点で一切手を引くことも考えないではないです。

          どうしても続けたいひとがいるなら、ピンちゃんが新スレを立てなくても、誰かが引き継いでくれることでしょう。

          ・・・

          ○本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査
          http://www.asahi.com/edu/news/TKY200905260379.html

          またベネッセか! 記事内容からすれば、かなり本気で調査したみたいな感じだけど、結論は、調査するまでもない話に落ち着いている。ピンちゃんは思い切り自慢するけど、ピンちゃんも兄貴も成績はよくて、ピンちゃんは大学院の博士課程まで修了した博士(理学)なんだけど、家が貧乏だったばかりに、兄貴は泣く泣く高卒で電電公社に就職した。

          その後NTTになり、兄貴の年収は700万円以上あるそうで、ピンちゃんは年収200万のワーキングプアである(笑)。だから、人生どうころがるかわからないよ、という話なんだけど、ピンちゃんの両親は本をよく読んでいたんだろうか?

          父親は自動車修理工だったのだけど、ピンちゃんが幼い頃に死んでしまったので、どういうひとだかよくわからない。周りのひとは「ピンちゃんのお父さんは、とても頭のよいひとだったんだよ」といってくれるけれど、「給料日に部下を連れてきてドンチャン騒ぎして、一晩で給料を全て使ったりした」と母が証言しているので(笑)、大酒飲みだったことは確かなんでしょう。

          母はといえば、中学も半分くらいしか通えなかった激貧で「お母さんはね、勉強が好きで好きで、出来たら学校の先生になりたかった」とも語っておりました。でも、そんなにたくさんは本を読んでいる気配はなかった。

          いくつかのエピソードを総合したピンちゃんの印象によれば、父はとても頭のよいひとで、兄貴は父似です。家が貧乏でなければ、当然どこかの大学に進学して、別の人生があったでことしょう。一方母は、頭は悪くないんだけど、杓子定規で級長みたいなタイプ。これまた貧乏でなければ、小中高の先生くらいにはなれたはずです。

          そして、困ったことに、ピンちゃんは母親のDNAを色濃く引き継いでいるような気がするのです。小泉首相は「人生いろいろ」と言ったけれど、さて、ピンちゃんは今後どうしたらいいものやら。

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          さはさりながら
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            午前7時起床。晴れ。

            最近業者さんが朝早いので、ピンちゃんもやや早起き。といっても、起きだして部屋を出ないといけない時間の1時間前に、携帯アラームをセットしています。その後10分おきに鳴るように設定しているので、宿酔いでも、徐々に意識がはっきりしてきます。

            同じ現場なんだけど、いつもの相棒S鳥さんは所用があって、今日はS貝さんが相棒。S貝さんは将棋が好きな人だし、けっこう気が合うので助かる。二人現場で気の合わない人といっしょだと、やはり疲れるのです。S鳥さんは悪い人じゃないけど、なんか疲れちゃうんだよなあ。

            ・・・

            ○【祝KY20周年】アサヒる新聞の唄【Ver Up!】


            ピンちゃんはもちろん「右翼シンパサイザー」で、サヨク的なものが嫌いなんだけど、2ちゃんねるの大勢もだいたいそんな感じだと思います(反対の人もいるけど)。そして、2ちゃんねらが大嫌いな筆頭は朝日新聞。毎日新聞も英文で変態記事を垂れ流していたから、かなり嫌われているけど、やはり朝日の権威にはかなわない(笑)。

            そう、なんだかんだ言って、朝日新聞には権威があるからこそ、右側の人間に嫌われているのでしょう。ピンちゃんが一番驚くのは、アンチ朝日なひとのセンスのよさ。上で紹介した「アサひる新聞の唄」もよいできです。誰がこういうのを作るのか不思議だけど、昔から2ちゃんには、○○職人みたいなひとが多いから。

            逆に、2ちゃんねるのマスコミ板には、アンチ産経新聞みたいなスレもあるんだけど、彼らはガラパゴス諸島の希少種みたいな感じで、たいした影響力は無い。別に人格破綻者が集まっている訳じゃなく、普通に「アカハタ」とか読んでそうな面々(笑)。

            まあ、共産党の機関紙であるからして、内容は偏向しているんだろうけど、意外と面白い記事もあるのかもしれない。創価学会の「聖教新聞」よりは、実のあることが書いてあるような気がするけど、読んだ事が無いのでわからない。

            ・・・

            ○「幸福の科学」が政党結成 衆院選300選挙区・比例に候補擁立へ
            http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090525/stt0905251709008-n1.htm

            何をとち狂ったのか知らないけど、あの猪豚に酷似したエルカンターレだかが言い出したんだろうなあ。もう亡くなったけど、ピンちゃんは景山民夫さんが手がけたテレビ番組も好きだったし、小説のファンでもあった。

            直木賞を取った『遠い海から来たCOO』よりも、エッセイ『普通の生活』を読んで涙した。関川さんのエッセイに肩を並べる傑作だと思う。もちろん『虎口からの脱出』と、その続編も傑作だった。これほどの知性の持ち主が、なぜ猪豚エルカンターレにいかれちゃったんだかなあ。

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            あはは、科学技術については書いてないし
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              ピンちゃんは、最近、人類の行く末について思いをはせることが多くなった。まるで、日本の行く末に思いをはせる皇室の一員みたいだけど(笑)、事実なんだからしょうがない。

              科学技術の発達に否定的な一派がいる。曰く、人類は科学技術の発達で「何かを」失ってしまったという一派である。例えば、昔ながらの暮らしこそいいという──というよりは、聖書に書いていることに反してはいけないと思い定め、アメリカのどこかで昔ながらの暮らしをしている「アーミッシュ」のひとびと。

              ピンちゃんは『刑事ジョン・ブック』で初めて知ったのだけど、そういうひともいたんだと感慨深かった。ただし、この映画自体は、アーミッシュ側からは、あまり評価は高くなかったらしい。たぶん、アーミッシュである「レイチェル」が、一時は「刑事ジョンブック」に惹かれ、性的な関係を結んでもいいという雰囲気の描写が問題だったのだろうと思う。

              危ない一線を守ったふたりなのだけど、要するに、ふたりはお互い嫌いではない。それどころか好きあっているのだけど、が住んでいる「世界」が違うことをお互いに認め、後ろ髪を引かれながら別れるしかなかった。

              ・・・

              あれれ、こんなことを書く気ではなかった。もっと高尚な「人類の行く末」について書くつもりだったのだ(笑)。ところで、科学技術が発展することは悪いことだろうか? 誰でも知っているように、イギリスで起きた「産業革命」は世界を変えた。

              この手のことは、いつか誰かが気づいただろうと思うのだけど、一番最初に思いついた人が、やはり偉いのである。なぜ「イギリス」「産業革命」が起こったのかという議論は誰かに任すけれど、誰が思いついたにしろ、歴史的な理由でイギリスでは「紡績機」に応用され、世界は変わった。

              ピンちゃんが中学生の頃習った記憶を元にして書けば、それまで「家内制手工業」──印象としては内職みたいな感じだけど、要するに「産業革命」の前は、人の手でできる工業というのが主流だった。というか、それしかなかった。大量生産するには、大量の人手で必要だった。

              それが「産業革命」で一変した。工場制手工業(マニュファクチュア)が現われた。人間は補助的な役目で、動力部分はなんだかわからないけど「石炭を燃やして」機械が動いている。何が優れていたかと言えば、人件費が節約できた。

              機械は文句を言わず、燃料さえ補給すれば動きつづけ、機械ができる部分に関しては、効率がすこぶるよかった。「産業革命」が、大量生産・大量消費の原点であったことに誰にも異論は無いと思う。この手の効率化は国力をも増すから、イギリスは、或いはイギリス人は、勘違いをしたんだろうと思う。

              イギリス人に限らず、白人の人種差別幻想はもっと昔からあったと思うけど、「産業革命」の影響は強かったに違いない。教育の高い西欧人ほど自分の中にある「人種差別感情」を恥じているから、実際には表には出さないようにしているけど、アジア人であるところの日本人は、ある程度警戒しておいたほうが良い。

              ・・・

              ところで、科学技術である。昔は直接馬に乗ったり、馬に馬車を引かせたりして満足していた人々が、いまは自動車がないと夜も日も明けない。飛行機と船も興味深いけど、それはまた別の機会に。

              とにかく自動車は、当初は欧米人の誇りであったかもしれないけど、今や日本のメーカーが頑張っている。欧米でも日本車を売るために努力をしている。

              こんな話は昔からあるけれど、要するに購買者がどの車を選ぶかという問題で、そういう問題で日本車は欧米でも勝ってきたんでしょ。質がよかったのです。

              ・・・

              そこで、タイトルに戻ります。「ひとは何を得れば満足なのか」。ピンちゃんは個人的には、昔の車とか中古車で十分満足なんだけど、自動車会社は新しい車を作りつづけなければいけない。それは判る。つまりは、エントロピーは増大しつづける運命にあるのだけど、作って売るのが使命だから、それを止めれば倒産してしまう。

              自動車会社が車を作りつづけることと、「エントロピー増大の法則」の関係がいまひとつ判らない人もいるでしょう。ピンちゃんもそのひとりです(笑)。そこで、もうひとつだけ解説すれば「生命はいつか終わる」ということなのです。

              人間に限らず、いきとしいけるものには寿命がある。或いは「形あるものはいつか壊れる」と言っても同じです。芸術も文学も、人生が有限だからこそ生まれるのです。その程度のことは、誰か偉い人が昔から主張していたはずなので、これ以上いいません。

              ・・・

              そこで、もう一度、ピンちゃんが問題にしている科学技術の話です。

              山本夏彦翁は「何用あって月世界へ」というわかりやすい言葉で、批判しています。確かに、どんな用があるのか判らない(笑)。アメリカとソ連が、自国の科学技術を自慢しあっただけだという側面は見逃せないとピンちゃんは思います。

              しかしながら、科学技術の発展と、経済発展は正比例しているので、今更、世界中のひとびとが、2千年前の生活をする訳にはいかない。マルクスのことはよく知らないけど、というか、共産主義の本当のところも判らないけど、彼らが現代社会に適応できない理由は判る。

              つまり、人間と言うものは、「聖人」ばかりではないということです。それどころか、ほとんどが俗人です。更に困ったことには、共産主義者だって俗人なのです。共産党にはいくつもの変遷があって、自分たちでは無矛盾なんだと言ってるけど、へそで茶を沸かす類で、それは自分たちでも判っている。

              しかしながら、「宮沢賢治君」「天皇」として君臨していた過去を「総括」する訳にはいかない。なぜなら、彼らの一代限りの「天皇」だったからです。しかしながら彼らは──などと共産主義者を苛めるのが本意ではないので、やめときます(笑)。

              ・・・

              酔ったついでにかいてるから、自分でもどこで話を終わらせようかと迷っているのだけど、やはり、人類を堕落させた装置の最大のものは「テレビ」であったろうと思います。新聞も相当酷いけど、テレビのほうが酷いとピンちゃんは思ってます。

              【2009.05.28】
              ふむ。酔っ払っていて、自分でも何がなんだか。タイトルは「ひとは何を得れば満足なのか」のつもりだったみたいだけど……


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              【イコン】 今野敏著
              0
                今野さんの小説を集中的に読んでいて、仕事がいそがしくなったから一息ついていたのだけど、ようやく『イコン』読了。一応、神南署安積班シリーズといってよいのでしょうか。『蓬莱』以前の安積シリーズはまだ読んでないので、よく判らないのだけど。

                ・・・

                どうやら文庫本の解説などを読むと、『蓬莱』と『イコン』は、今野敏氏の作家としての第2にデビュー作といって言ってよいほどの作品らしい。『蓬莱』に関しては辛口の読後感みたいなものを最近書いたけど、『イコン』についても部分的には批判的とは言わないまでも、やや懐疑的な部分がある。

                まずはそっちから書いたほうがいいと思う。要するに『イコン』で取上げられている「風俗」、つまりはパソコン通信とか、バーチャル・アイドルみたいな、その当時は最先端の話題でも、ある種の科学技術が関係する分野は陳腐化するのが早いということ。その辺のことを今野さんはどう考えているんだろう?

                実際の『イコン』の時代背景は、商用のパソコン通信はある程度発達し、大学ではインターネットが使われていた頃みたいなので、1990年前後を設定しているみたいですね。NEC互換のEPSON286とか386の頃かな。あまりよく憶えていないけど。

                作中にバーチャルアイドル「芳賀ゆい」の話題が出てくるし、ラジオで話題になったみたいな薀蓄は、伊集院光の番組なのかな。

                「時代考証」はそれくらいにして(笑)、こういう話題は陳腐化しやすいのです。実際、今回ピンちゃんが読んでいらいらするのも、それらの設定にありました。もちろん今野さんはご存知で、当時の一般的な大人は知らない、という描写なのは判るけどさ。

                ・・・

                で、ようやくここから、ピンちゃんの感想文なのだけど、やはり傑作というのは、急に生まれたりしないと実感しました。特に、今野敏氏のように実力はあるけど、長いこと雌伏していた作家にはこの感が強い。

                どういうことかといえば、本作『イコン』の中で印象深い登場人物、生活安全部少年課の宇津木警部補は、家庭に悩みを抱えていた。妻とも、子供たちとも上手くいかなくなって何年たつのだろう。これは本作のメインテーマではないけれど、なぜか今野氏はこだわりがあるらしい。

                このテーマは『隠蔽捜査』で見事に花開く。主人公・竜崎もまた、家庭を顧みず仕事優先できた自分に誇りを持ちながらも、家庭環境に悩んでいた。物語のシリーズは違うけれど、今野さんは『蓬莱』『イコン』で種をまいたテーマを育て上げ『隠蔽捜査』で見事に花開いたと言っていいでしょう。

                イコン』の内容に関してはこれ以上触れないけど、登場人物の中でピンちゃんが最も印象的だったのは、交通課の速見警部補かな。元は、交通機動隊の小隊長。安積警部補のキャラ設定は、かなり繊細で注意深い人物なので、好対照な速見警部補の個性が光ったと思います。

                ピンちゃんも仕事柄車であちこちに行くけど、警察の交通課とか交通機動隊の運転は、かなり激しいですもんね(笑)。

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