ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
明日ハ明日ノ風ガ吹ク
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    午後4時過ぎ起床。天候不明。

    今日で3月もお終い。平成18年度も終わり明日から平成19年度が始まります。一般企業の決算期というものは必ずしも4月1日が区切りにはなっていないでしょうけど、ピンちゃんのように人生のほとんどを学校で過ごしてきた人間にとっては、ああ、桜が咲いて新学期が始まるなあと感じます。

    部屋でちびちび飲みながら小説を読んだりテレビを見たり、ネットしたり。これはこれでいい身分だと思うけど、さすがに飽きてきます。今日はお弁当でもこしらえて車で図書館にいってこようかと思ったのだけど、結局飲みだしてしまった。飲みだすと車の運転はできないから、部屋でだらだら。

    ・・・

    さっきちらりとCMを見かけたんだけど、テレビ朝日で『生徒諸君』をやるみたいですね。庄司陽子さんの人気漫画が原作ですがみなさんごぞんじでしょうか? ピンちゃんはそれほど少女漫画は詳しくないけど『生徒諸君』は熱中して読んでいました。

    あと熱中した少女漫画といえば『ベルサイユのバラ』『ハイティーン・ブギ』『ガラスの仮面』あたりかな。特に『ガラスの仮面』は強烈な魔力があって、読み出すと止まらない。

    ピンちゃんは中学までは絶対に漫画家になるつもりでした。どういう訳か高校生になってから急に小説のほうが好きになったのだけど、いまでも絵を描くことは好きです。スナックでボトルを入れたときは自分や女の子の似顔絵を描くのが習慣になっているくらい絵が好き(笑)。

    大泉実成著『消えたマンガ家』には、いろいろな漫画家が登場します。現物が手元にないのでGoogleで調べてみると、簡単な評論のようなものをみつけました。
    http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/mangaka.html

    <b>
    第1巻となる本書で取り上げられているのは、「キャプテン」のちばあきお、「人間時計」の徳南晴一郎、「幽々白書」の冨樫義博、「神の悪フザケ」の山田花子、そして「マカロニほうれん荘」の鴨川つばめの5人。
    </b>

    徳南晴一郎さんを知っているのはよほどのマニアでしょうけど、他の4人は割とメジャーですね。ピンちゃんは鴨川つばめさんが最も印象深いです。『マカロニほうれん荘』に影響されたひとは非常に多いのではないかしら。

    特にオチはないのですが、マンガをいっき読みしたい今日この頃のピンちゃんなのです。
    | - | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
    花も嵐もふみこえて
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      午前10時頃起床。はれ。

      ああ、昨晩も飲みに出てしまった。真面目にお金がない。自分でも自殺行為だと判っているのに・・・というかわかっているから無理に飲みに出てしまっている。

      最初に行ったのは芳本美代子似のママがいる店。余程気に入っているらしい(笑)。ママの名前はK美ちゃん。ピンちゃんは飲み屋の女の子は全員名前を覚えることにしているので、いちいち確認しているのです。全盛時代は30人以上の店の名前(源氏名)と本名を記憶してましたからして、地元のちっぽけな飲み屋街は楽勝で制覇してやるつもりなのです。

      そこから前回とは逆に芳本美代子似の店に連れてきてくれたIちゃんの店へ。Iちゃんの名前は芳本美代子似のK美ちゃんに教えてもらったのだった。珍しく、というほど店の内情は知らないけど、今晩は他の客がいてママを連れ出せそうに無い。適当に飲んでまた次の店へ。次の店というのはいきつけのS。

      ここで何があったか詳細は書けないっす。ピンちゃんすっかりエロおやじモードに入ってしまい、今思い出しても恥ずかしいのです。死んでしまいたいけど、これしきで死んでいたらピンちゃんはとっくの昔に死んでいるのです。恥ずかしくても生き長らえるのが酔っ払いの宿命でございます。

      ・・・

      すっ、全てアルコールが悪いんや。俺のせいやないんや! 似非関西人になりすまし自分の非をアルコールになすりつけながら、ピンちゃんは考えたのです。こんなことでいいんだろうか? よいわけが無いことはわかっているけれど、問題はどうすればいいのかってことです。

      よくわからないけど、お酒は控えようと午前中は我慢しました。

      ただ単に飲まないでボーッとしているわけにもいかないので、小説でも読みましょう。もとい。書いてみましょう。ということで【泥酔日記】というタイトルで書き始めたのが下の文章なのです(笑)。前に青春小説らしきものを書いてみたのだけど、直後に林真理子さんの傑作『葡萄が目にしみる』を読んでしまい打ちのめされてしまったのです。

      ああ、ピンちゃんの書いたものなど、所詮素人の駄作だ。なのでしばらく何も書かないで飲んだくれていたのだけど、風間一輝さんの作品を読んで、また書く気になったのでした。1000文字弱2回分だけですが、感想など寄せていただければ嬉しいです。
      | - | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
      【泥酔日記】 part2
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        入ってきたのは長身の若者で、いかにも嬉しそうに店の中を眺め回した。心置きなく誰かを殴れるのが嬉しいらしい。中途半端な姿勢だった俺は、平静を装い座りなおし、自分のグラスにバーボンを注ごうとした。かわいそうに緊張していたのだろう。ユリは何事か口にしながら、ボトルではなく俺のグラスを手に取ったかと思うと、俺のロックをいっきに飲みほしてしまった。

        俺は苦笑しながらユリの行動を見ていた。長身の若者は自分の獲物が誰か理解したらしく、俺の後ろを通り過ぎミクのいるボックス席に大またで歩いていった。数人いる店の女の子の誰かが電話で呼んだのだろう。威勢のよかった関西弁は、傍で見ていても気の毒なくらいに狼狽している。

        「な、なんや?」
        「お客さんですか? お店の人が迷惑しているって聞いたんですよ」

        意外にも若い男は丁寧な口調だ。一見してチンピラだと馬鹿にしていたが、場数は踏んでいるのかもしれない。

        「何かお店にご不満でしたら、話は聞きますよ」

        そういいながら、若い男はテーブルの上にある財布に視線を移した。なかなか抜け目が無い。俺も、10万円もらえるなら紳士的に退場してもいいと思っていたから、財布の行方には興味があった。ミク相手には威勢のよかった関西弁だが、明らかにその筋の下っ端らしい若者の出現に意気消沈している。

        「いやー、マエちゃんどうしたの? こっちはなんでもないのよ」

        ミキはわざとらしい表情で、わざとらしいことを言っている。松田聖子のファンで、店の中にもポスターを貼っているくらいだから、もともとわざとらしい性格の女なのだ。

        「おあいそお願いできますか…」

        泣きそうな表情でミクに救いを求めた関西弁に、相変わらずわざとらしく「えー、もう帰られるんですか」と言いながらミクはレジに向かった。状況を察した若者も、じゃあ一杯飲んでから…と言いかけたところでミクに睨まれ、照れ隠しの台詞をもらしながら退散してしまった。

        後ろにばかり神経を集中していたせいですっかり忘れていたが、気付くと目の前のユリの目が潤んでいる。

        「ごめんなさい。ピンちゃんのお酒飲んじゃった」
        「べつにいいよ。ちょうど無くなったから、もう一本いれて」

        俺は鷹揚に言ってみた。そこからの記憶が曖昧でよく憶えていないのだが、とにかく、ユリは俺の布団の中にいて、どことなく甘えた目つきで俺を見つめていた。
        | - | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
        【泥酔日記】 part1
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          視界の端がこそばゆい。ペットボトルの安焼酎の表面が揺れていた。水面の揺れが光を乱反射させている。また隣りのふたりが何か始めたのだろうか。そんなことをぼんやりと考えていると、徐々に本格的に揺れてきた。初期微動と主要動の関係を思い出そうとしたが、思い出せない。中学の理科の時間に習ったような曖昧な記憶はあるけれど内容はすっかり忘れてしまった。思い出す前に地震は収まり、何も無かったかのようにもとの部屋の風景に戻ってしまった。いっそ崩れてしまえばよかったのに。

          「ねえ、いま揺れていた?」

          隣りで寝ていたユリが目を覚ましたらしい。

          「いや、わからん」
          「わからんって何?」
          「揺れてないよ。隣りのひとが振動したかもしれないけど」

          寝ぼけながらユリは疑わしそうな視線で俺を見ている。曖昧に視線をかわし、俺は焼酎を持ち上げた。買ったときは確かに4キロあったはずのペットボトルの中身は1キロほど減っている。一晩でこんなに飲めるものだろうか? 自分でも不思議に思うが、アルコールは水よりも飲みやすい。それにしても、なぜユリが俺の部屋で寝ているのだろう?

          そういえば、昨晩はミクの店でひと騒動あったんだった。飲み屋では珍しくないかもしれないが、わけのわからない客が、わけのからない理由で騒ぎ始めた。最初は店の雑音にすぎなかったが、盛んにミクに文句を言っているらしい。注意を向けると、店の雑音とわけのわからない客の言い分は聞きわけらるようになった。

          「爺ちゃんの面子はどうなるのん?」

          聞き分けられるようになったのは、俺の集中力のせいではなかったようだ。他の客も異変に気付き、店の中で喋っているのが訳のわからん客ひとりになったからだった。

          「もういい。俺が客に10万づつだすから、全員引き取ってもらい」

          関西出身らしい男は威勢良く財布をテーブルに叩きつけた。それが啖呵のつもりなのだろう。あまり係わり合いにはなりたくない俺は、横目で後ろのボックス席をうかがっていたが、目の前にいるユリは、どうしていいかわからないらしく凍りついている。俺もどうしたものかと思案していた。ちょうどワイルドターキーが切れかかっていたのだ。どうせ空に近いし、これで殴りつければバカも少しは大人しくなるだろう。

          俺が空ボトルを握り立ち上がりかかったとき、店のドアが開いた。
          | - | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
          今夜も木枯らし
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            午前9時頃起床。はれ。

            今日は仕事無し。いまだに時々右頬が痛む。昔泥酔して自損事故を起こしてしまったことがあるのだけど、明らかな鞭打ちになり、自損だけに適当に治療して、というか自損だけに適当に治療をサボった結果いまでも鞭打ち症状は治っていません。

            普段の不摂生とともに、自分の体をないがしろにしてきた報いがいっきにきそうで怖いです。いまさら手遅れなので、これ以上悪化しないようにしようと思ってますが、眼底骨折でも平気で大酒を飲みつづけるくらいだから、推して知るべし。

            喫煙や過度の飲酒は緩慢な自殺だと指摘されることがあるけれど、それは一面の真理を衝いている。表面的には、積極的に死にたいとは思っていないけど、心のどこかでポックリ逝って楽になりたいという意識があるのは事実です。でも簡単には死なないよ(笑)。

            ・・・

            世のブロガーがいっせいに植木等さんに弔辞を載せていることに、少しばかり違和感を感じました。

            ピンちゃんは1966年生まれなので、植木さんが全盛期の頃を直接知らないからなんだろうけど、ブロガーにピンちゃんよりひと回り以上上が多いとも思われない。もうひとつ気になったのは、「無責任男」を演じた植木さん自体は非常に責任感の強い人だったという指摘です。

            ピンちゃんもその通りだとは思うけど、いかにもテンプレ化した書き方が多かったので、少しばかり違和感を感じたのです。植木さんが演じた無責任男の名前は平均(たいら・ひとし)。成る程、どこにでもいるサラリーマンという含意だったのでしょう。

            ピンちゃんとしては、無責任シリーズ直後に、山口瞳さんによって書かれた『江分利満氏の優雅な生活』が気になります。「江分利満」とはすなわち「everyman」に違いなく、平均(たいら・ひとし)と同じ含意ではないかな。

            ・・・

            植木さんのことなら元東京都知事の青島幸男との関係を抜きにしては語れない。テレビ業界の天才としての青島、植木ご両人のことはピンちゃんは間接的にしか知らないけれど、小説家としての才人青島さんのことなら少しは知っています。

            それだけに、青島都知事には落胆したのだけど、それと植木さんは関係ありませんね(笑)。いずれにしろ、テレビ創世記の証言者が、ぽつりぽつりと亡くなることは寂しい限りです。手遅れにならないうちに、日本の民放の歴史についての番組を作って欲しいな。
            | - | 18:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
            はれた日は学校をやすんで
            0
              午前7時起床。はれ。

              ここのところ乱れた生活が続いてしまい、実際は早朝に目覚めていたのだけど、布団の中でぐずぐずして時間調整していました。何はともあれ激しく浪費したので多少でも働いて取り返さなければ。

              仕事は電線敷設の警備。9時に始まり11時には終了・・・とても楽でした。半日の日当3200円でも文句はいえません。

              ・・・

              乱れた生活の中、白菜と豚バラの蒸し煮、ポトフ風野菜スープ、目玉焼き、焼肉、もやしの御ひたし、ほうれん草の御ひたし、冷奴、奈良漬、キュウリの浅漬けなどなどを食べていたので体力は落ちませんでした。それにピンちゃんが発明した昭和丼もよく食べました。

              昭和丼とは、丼にご飯をよそい、その上に卵、納豆、大根おろし、ほうれん草の御ひたしを乗せ醤油をかけて食します。栄養のバランスがいいし、二日酔いでもわしわし食べられるのが自慢の一品(笑)。

              ・・・

              一昨日の晩の行動を思い出せる限りメモしておきます。

              まずはスナックB。ママY子ちゃん、Tちゃんふたりともすごく体格のよいコンビの店だったのだけどTちゃんは店を辞め、ママは10キロ以上痩せていた。半年振りくらいだといろいろ変化があるもです。

              同じビルの店に泥酔して入り込んだ気がするので探してみる。すると、いかにも田舎のおばちゃんがやっている店で空振り。おばちゃんにビールを振る舞い、お目当ての店などの情報を手に入れてから次に行った店がぴったんこカンカンでした。

              酔っていて記憶が定かじゃないけど、なんとなく気になる雰囲気のママ。そんなイメージだけが残っていた店。その日はまだあまり酔っていなかったので適当に話をしていると、なぜか身の上話を聞かされる羽目に。なんでも子供が4人。なので昼も夜も働いている由。ふーん。

              店にはピンちゃんとママ(名前失念)だけ。他の客はきそうもないので、さっさと店を閉めてもらいふたりで飲みに行くことに。いい感じではないか。そこで行ったのがママの友達がやっている店。この友達が芳本美代子似のいい女ではないか。ピンちゃん気に入ってしまったよん。

              ここからまた別の店にひとりでいき、さらにその店が終わってからママR子ちゃんとH香ちゃんを引き連れ別の店へ・・・何考えているんだ?

              ということで、一昨日の晩も3万5千円ほど散財したのでした。
              | - | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
              酔いがさめたら、うちに帰ろう。
              0
                昨日は部屋で飲み潰れてしまうつもりだったのに、なぜか誘惑に負けてタクシーを呼んでしまうダメなピンちゃん。おかげさまで日曜日も開いている安いスナックと、昼も夜も働く4児の母がやっている店、さらにその友達(芳本美代子似)がやっている店など新たに発掘したのだった。

                ・・・

                2007年3月20日午前5時、
                鴨志田穣は永眠しました。
                腎臓がんでした。

                葬儀・告別式は密葬ですが、
                後日、どなたもお越しいただける
                「お別れの会」を開く予定です。
                挨拶に寄ってくだされば幸いです。

                喪主・西原理恵子

                ・・・

                公式ページには全く感情を廃した文章がありました。AERAには、

                <font color="red">「バクチですった金と一緒。自分が好きになった男だから、後で悔やんでもしょうがないでしょ」</font>

                という告別の言葉が載っている由。

                40代前半のアル中仲間として、西原ファンとして気になる存在だった鴨志田氏のご冥福をお祈りいたします。
                | - | 01:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
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