ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
春が来た水音がいけるところまで
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    午前5時10分起床。雪模様の1日。

    今日はまたもや中止の多い峠道現場。最近は好天続きで中止はないけど。どうせ残業の無い現場なら楽なところのほうがいいというのが人情で、ピンちゃんもあまり好きな現場ではないけど、仕方なし。ただ、どうしても現場にも当たり外れがあるのです。

    ふと籠の中を見ると、無線機が7台ある。はて、いつも6人なのになぜ7台なんだ? 不思議に思っていると、ひとり新人が研修で加わるそうな。名前はK山さん、年齢は55歳の由。なるほど、そういうことでしたか・・・と納得している場合ではない。この新人さん、とんでもなく態度がでかい。

    なんと、3年程前に辞めたひとで、現在最も仕事が出来る若手たちのほとんどがこのK山さんに昔仕事を教わったそうな。しかもこのK山さん、困ったことに、性格はそんなに悪くないけど、とんでもなく口が悪いタイプのおじさんなのです(笑)。

    ピンちゃんも無駄に年を取っているわけではないから、人情家だけど偽悪的な性格──たぶん照れ屋なんでしょう──だとすぐにわかったけどね。

    それにしてもと、ピンちゃんは不思議でした。何がひっかかっているのかわからないけど、腑に落ちない。なんだろうこの感覚。仕事帰りの車の中で話をしていて、高校もピンちゃんの先輩だと判明。ふーむ、ますますつのるもやもや感。

    ひょっとして! 高校のときに地理を習ったK山先生と苗字が同じではないか。というか、話し方も声も、そして顔まで似ている。一度気付いてしまえば、なぜすぐにわからなかったのが不思議なほど。はたして訊いてみると、K山先生のご子息でした。びっくりしたなあ、もう。

    ・・・

    最近もっとも驚いたニュースは、鹿児島県警の冤罪事件。冤罪も冤罪。警察も冤罪どころか、そんな事件そのものが無かったのを承知で無理やり「自白」させ裁判にまで持ち込んだという信じられないケースらしい。

    ■「冤罪」訴え届く 12人「完全勝利」/鹿県議選買収判決
    http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=3009

    大昔の死刑囚なんかに無理やり自白させられた気の毒な人がたくさんいたらしいのも、それこそ気の毒な話だけど、戦後は徐々に無くなったんだろうと思っていたら・・・

    北海道警の腐敗振りもなかなかのものだけど、鹿児島もすごすぎる。
    | - | 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
    誰かきそうな雪がちらほら
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      午前6時起床。好天。

      天気がよくて仕事も楽でよかった。おまけに午後3時半に終了。一般車はほとんど通らないような辺鄙な現場なので楽なのはいいとして、現場車両ではない四輪駆動車が時々通ります。これが鹿撃ちハンター。狩猟については特に批判的でも好意的でもないピンちゃんではありますが、あまり近くで撃たないで。怖いよ(笑)。

      川を挟んで50メートルもない対面の山に鹿がいるらしく、肉眼で血痕とか仕留めた鹿を引きずったらしい筋が見えてます。北海道では、鹿肉料理を出している店はあるのかな? 大抵知り合いから知り合いへのおすそ分けとして手に入ります。そんなに美味しいとは思わないけど、殺したからには供養の意味でもきちんと食べてあげないといけませんね。

      ・・・

      昨晩もちびちび焼酎水割りを飲みながら『タキシード』鑑賞。ジャッキー・チェン主演にもかかわらず、いまひとつだったなあ。『酔拳』『蛇拳』『プロジェクトA』の頃のジャッキーは輝いていたのになあ。

      ジェット・リーこと、リー・リンチェイもハリウッド映画ではいつも悪役だし、アジア人がハリウッドで成功するのは難しいんだろうね。唯一成功しているといえるのがルーシー・リューでは目の前真っ暗(笑)。

      菊地凛子さん、アカデミー賞助演女優賞残念でございました。

      ・・・

      ところでルーシー・リューといえば『チャーリーズエンジェル』。もとはアメリカのテレビドラマだけど、昔日本でも放映されていて紅顔の美少年だったころのピンちゃんは見てました(笑)。アメリカのテレビドラマといえば『600万ドルの男』『バイオニック・ジェミー』も忘れられない。

      ここまでくれば『名犬ラッシー』『奥様は魔女』を思い出さずにいられない・・・他にもあったはずだけど思い出せない。

      5年以上もテレビの無い生活をしていたピンちゃんだけど、がきんちょの頃はテレビ大好きっ子でした。めでたしめでたし。
      | - | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
      たった一度の雪 SAPPORO・1972年
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        午前10時起床。はれ。

        ああ、なんたることか。昨晩はあんなに興奮していろんなことを書いたというのに。完全に期待はずれ・・・ええそうです、北海道のローカルテレビ局HBC制作のスペシャルドラマ。脚本が鎌田敏夫さんだから油断してしまった。

        なんというか、中国の国連参加に伴い苦しい状況に追い込まれた台湾からきた選手との運命的出会い、という格好のモチーフを得ていながら・・・残念だなあ。ピンちゃんの印象では、脚本より演出が悪かった気がしました。

        思わずきついことを書いてしまったけど、TBSが入らないボロテレビしかないピンちゃんは、自転車で20分かけてネット喫茶まで行きわざわざ観たのです(笑)。7時間もこもりました。しかも、2ちゃんに書き込もうと思ったらアクセス禁止だし。

        しょうがないので『ギャラリーフェイク』一気読み。

        ・・・

        昨晩も『ローレライ』を観てがっくしきていたというのに、今週の週末はいまいちだったなあ。しかし、仕事が順調に入り始めたので、ピンちゃんの鬱も回復期に入った模様。仕事以外で外出したのって、ハローワークを除けば一月半ぶりくらい。近所のコンビニにしか行かなかったし。

        連続飲酒モードになるとほとんど1日1食になるピンちゃんだけど、仕事が入り始めると昼の弁当はタッパーに1合半のごはんを詰めます。1日に3、4合食べます。こうなってくると本格復帰で体調もよくなり始めました。

        よーし、ピンちゃん、3月から心を入れ替えて稼ぐぞ! とうぶん警備業から離れられそうに無いなあ。トホホ。
        | - | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
        雪がふるふる雪見てをれば
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          午前6時起床。はれ時々小雪

          昨日と同じ現場。今日も楽だった(笑)。ただ、雨は降らなかったけど、めちゃ寒かった。9時現着なのだけど、作業員さんたちは余裕で9時半頃三々五々現れます。なので、午前中はあっという間に終わりお昼休憩。

          山奥なのでラジオの入りは悪いのだけど、ラジオの日高晤郎ショーを聞きながら昼食。北海道以外では「日高晤郎」さんを知らない人のほうが多いでしょう。北海道では著名人で、毎週土曜日に、なんと9時間の生放送をやってます。

          好きか嫌いかと聞かれると、正直ピンちゃん困るのだけど、かなり固定ファンがいるようです。いわゆる毒舌系のエンターテイメントってやつですかな。

          ・・・

          ピンちゃんは北海道のローカルラジオの中では、HBCが大好きです。TBSのローカル系列局でして、某宗教団体がお金を出しているらしくCMがたくさん入るのが困りものですけど、面白いのだからしょうがない。平日月〜金の「カーナビラジオ」はまじめに面白いのです。

          で、昨日もHBCを聴いていたら、早い時間から、神田沙也加さんでづっぱり。はて、カンダサヤカとは何者? どうやら日曜日にやるドラマの主演らしいが・・・と不思議に思っていたら、松田聖子さんと結婚したところの神田正輝さんの娘ですか。確かに神田(笑)。

          それでようやく事情がわかりました。TBS系の北海道ローカルテレビ局が、全国ネットのドラマをつくったんですね。これは、なかなかすごいことでしょう。なので、ピンちゃんも明日は是非とも観たいのだけど、なんとピンちゃんのテレビはTBSが映らないのです。なぜ?

          主題歌が中島みゆき様の『サッポロSNOWY』ということで興奮してしまって、自分のみゆき様知識に多少の粉雪をかけて下(■2007/02/24 (土) 虹と雪のバラード )の文章を書いてしまいました。

          ・・・

          どうやら、今回の現場は3月2日まであるらしい。仕事が無くてピーピー文句をいっていたのだけど、3月からは稼げる現場に入れるはずだったのに、2日分損しそう(涙)。損と言っても、具体的には数千円なんだけどね。
          | - | 01:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
          虹と雪のバラード
          0
            雪が好き。漢字も響きも、ひんやりした手触りも好き。

            ・・・

            1972年2月。北海道は、いや、日本中が冬季オリンピックに沸いていた。日本のジャンプ選手が後に日の丸飛行隊と呼ばれることになったのは、このオリンピックからである。笠谷幸生、金野昭次、青地清二が、70メートル級ジャンプで金銀銅メダルを独占したのだ。

            藤女子大学に通っていた美雪は、札幌オリンピックの会場整理のアルバイトをしていた。ひととのかかわりが苦手だった彼女は、もっぱら、裏方の仕事を好んだ。冬場の早朝、まだ暗い中会場へ向かうバスが迎えにくるのを待つのは苦痛だった。

            華やかなオリンピックの裏方。しかし、美雪にはささやかな目標があった。新しいギターを買いたかったのだ。家庭の事情で北海道を転々とした彼女は、高校の文化祭で歌ったことがある。自分は誰かに必要とされているのだろうか? それを確かめたかった。

            歌い終わった美雪に「聞いたよ、よかったよ」と声をかけた同級生がいた。この一言で彼女は救われ、歌うことに救いを見出すようになる。

            後に多く雪に関係する歌を歌うようになる美雪だが、19年後に「サッポロ」と「雪」を歌うことになるとは、本人も予想していなかっただろう。

            <font color="gray">
            <b>サッポロSNOWY</b>

            大陸からの強い寒気が下がって 今夜半 冷え込みます
            夕方遅く降りだした雪は明日もかなり強く降るでしょう
            昨日ついた足跡もみんなみんな包んで
              サッポロSNOWY まだ SNOWY あの人が
              まだ好きになってくれないから
              サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない
              今日も天気予報 長距離で聞く
              SNOWY……

            吹雪の海で迷っている漁船から無線は強気な駄洒落
            氷の国の人は涙のかわりに負けん気なジョークを言う
            昨日あった出来事もみんなみんな包んで
              サッポロSNOWY まだ SNOWY あの人が
              まだ好きになってくれないから
              サッポロSNOWY まだ SNOWY 帰れない
              今日も天気予報 長距離で聞く
              SNOWY……

            </font>

            美雪が寒さに耐えながらアルバイトをしていたとき、もうひとつの物語が生まれていた。雪を見たことさえない台湾代表と、日本代表として入賞を期待されていた女性の物語が・・・
            | - | 00:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
            Center Island Beautiful Snow
            0
              午後6時起床。峠には雨が降っていた。

              ようやく中止が多い現場から抜けて、今日はH原さんとふたりで某田舎へ。冬場でもあり、片道2時間。現場まで遠いのは困りものなのだけど、中止は少なそう。何日間くらい続くのかはまだ不明。

              仕事内容は電信柱たての警備。すごい暇な現場なのですが、今日は4月並の気温で、なんと雨が・・・いくら4月の気温といっても、全身雨で濡れ寒くて死にそうでした。この時期に雨に濡れるのが一番堪えます。

              ・・・

              だいたい小説が好きな人は漫画も映画も好きなものです。もちピンちゃんも好きです。好きな順番はひとによるでしょうが、ピンちゃんの場合は、小説 > 漫画 > 映画 ということになるでしょうか。活字か映像かといわれると、活字のほうが好きみたいです。

              ■月刊少年ジャンプ休刊…創刊37年も出版不況に勝てず
              http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022316.html

              これが「週刊」のほうだったら腰が抜けたところですが、「月刊」なら致し方なし。というか、今月刊漫画誌で人気があるのはどれなんでしょう? ピンちゃんは『海皇記』『鉄拳チンミ』が好きなので、月刊マガジンを立ち読みしてます。

              月刊ジャンプにどんな作品があっただろうと、wikiで調べてみると・・・

              ガッツ乱平(百里あきら)、かっとび一斗(門馬もとき)、キャプテン(ちばあきお)、けっこう仮面(永井豪)、硬派銀次郎(本宮ひろ志)、サイボーグ009(石ノ森章太郎)、ボクの婚約者(弓月光)、マンモス(武論尊・小成たか紀)、やるっきゃ騎士(みやすのんき)、わたるがぴゅん!(なかいま強)。

              読んだことのある漫画を抜書きしてみましたが、サイボーグ009だけは月刊ジャンプだと知りませんでした。

              中学生の頃、石ノ森章太郎先生の名著『漫画家入門』を読んで漫画家を目指した過去があるというのに・・・なぜかその名著は何度も読み込まれた後、紙幣大に中身がくり貫かれへそくりの秘密の隠し場所になったのでした(笑)。

              探偵小説などを読み出したのもその頃だったのでしょう。
              | - | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
              そしてサンタクロースは付け髭を外した
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                午後1時近くに起床。はれ。

                1時15分にH山さんが車で迎えに来てくれて、いっしょにハローワークに行く予定だったのであせる。H山さんはピンちゃんよりふたつほど年上で、警備員の仕事上は年齢以上に先輩です。

                なのであせって用意をして、ハローワークへGO!よくわからないので適当に書類を書き提出。5分後には、数人の認定者の名前が呼ばれ、簡単な口頭の注意事項を聞いてお終い。

                警備業界の失業手当は、季節労働者なので半年間の平均収入──1日分の6割を50倍したものが支給されます。1回だけです。普通の失業手当みたいに、3ヶ月とか半年とかではありません。

                最近の日記は細かいお金のことばかり書いて恐縮なんですが、ピンちゃんも生きていかなくてはいけないもので、その辺の事情をお察しくだされ。あっ、ちなみに、22万円ほど支給されるようです。もう書いたかな? 日記を書くときは大抵酔っているので。

                ・・・

                久しぶりに町に出たので、ついワンコインDVDを購入。『WORLD WAR II 第二次世界大戦全史』という大層なタイトルのDVD。全13巻あるのだけど、ピンちゃんが購入したのは、8〜12の5巻分2500円也。サブタイトルは「太平洋戦争編」。

                1〜5巻が「ヨーロッパ編」。さすがにこっちまでは購入できませんでした。6、7、13巻はなかったので、内容は不明。このシリーズモノのDVDがそもそも何かといえば、1952年から53年にかけて、アメリカのゴールデンタイムに26週にわたり放映されたドキュメンタリー番組なんだそうです。

                「世界各国軍隊の貴重な記録映像から」の宣伝文句に恥じぬお宝映像満載。ミリオタ、戦史オタなら当然知っているのかもしれませんが、ピンちゃんはたまたま見かけて、かなり迷ったのだけど5巻分だけ購入。「太平洋戦争編」とは、つまりは、日本軍がボロ負けする過程なので、辛いものがあるのだけど、歴史は歴史。事実は事実。

                内容は完全にアメリカ側の視点に立脚しているけれど、ピンちゃんが見ても不愉快にならない。何故かと考えてみると、このドキュメンタリーの視点はアメリカ側だけど、敵味方にかかわらず、敗者、死者に対する憐憫の情が根底にあるからです。アメリカ人恐るべし。見直しましたぞ。

                取り合えず、8、9巻を鑑賞。

                ピンちゃんも、この偉大な作品を作り上げた方々のひそみにならい、第二次世界大戦で亡くなったかた全員に黙祷を捧げたい。
                | - | 00:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
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