ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
師も走る大晦日
0
    夕方バスと汽車を乗り継いで帰省。

    母親と興奮しながらKー1鑑賞。ピンちゃん家はみんな格闘技好きなのです。

    といってもピンちゃんと母のふたりの年取りですけどね。

    まあ、なんにしろ来年も宜しくお願いします。
    | - | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
    寝たり起きたり酒飲む夕日に
    0
      昼近く起床。はー、何もかもめんどくさい。昨日わざわざ黒猫ヤマトに電話して今日の午前中に荷物を配達してもらうように頼んだのに、酔いつぶれて寝ていて気がつかなかったみたい。悪いことしたなあ。

      ・・・

      入院中に何冊か本を読んだのでご報告しておきましょう。

      京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』は始めの10頁くらい読んだところでギブアップ。入院当初で片目だったので、あの厚さはピンちゃんでもきつかった。佐々木譲『エトロフ発緊急電』は紛れも無い傑作だったけど、当時の史実に関する記述にいくつか疑問があった。にもかかわらず、プロフェショナルでないと書けない小説でした。ああ、羨ましい。

      読むものがなくなったので買いたしたのは、山本夏彦『最後の波の音』、関川夏央『中年シングル生活』。夏彦翁はピンちゃんが尊敬おくあたわない方でして、『波の音』は翁の死後発売されたものです。懐かしい翁の文章を読めて幸せでした。そして、関川さんこそ、現代日本でもっとも上質な文章を書くひとのひとりです。或いはピンちゃんの好みの文章です。

      もう少し思いつくままにピンちゃんが好きな文章家のことを書きましょう。亡くなった景山民夫さんの『普通の生活』は名著です。小説にもいいのが何作品かあるけれど、やはり才能ある人はエッセイも上手い。

      一時期の泉麻人さんもいい文章を書いていたな。今は何をしているんでしょう? 亡くなった方が多いけど、ナンシー関さんも忘れがたい。心のどこかに何かの規範がなければ、あの文章を書き続けることはできなかったはず。ナンシーさんがどこで鬱憤を発散していたのかがピンちゃんには謎です。

      例えば『サザエさん』の長谷川町子さんは『いじわるばあさん』で何がしかの発散をしていたと思うのです。『めぞん一刻』の高橋留美子は、ほとんど話題にならなかったシスターものを唐突に書いたりしていたでしょう。ナンシー関さんの芸風はかなり毒舌であったから、あれだけ書いていればもちろん反発もあったでしょう。

      ピンちゃんなんて、推定読者40名の赤貧日記でも自粛して書きたいことを書かないことが多いのですよ。同じさるさる日記の両巨頭、勝谷誠彦さんや『きっこの日記』なんて、よくあんな過激なことをかけるよなあと感心してしまいます。

      ・・・

      入院中買って未読なのが一冊。ジョージ・オーウェル『動物農場』。なんでこんなもの買ったんだろう?
      | - | 00:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
      さよならだけの人生にも
      0
        ピンポーン♪

        ピンポーン♪

        (うるさい。そういえば昨晩もしつこく誰かがノックしていたな。)

        ドンドン! ドンドン!

        (どうせ新聞の勧誘かNHKだろう・・・違うのか?)

        あまりにしつこいので、ついに居留守を諦めて玄関までいくピンちゃん。

        「はい、どなた?」
        「あっ、ちょっとドア開けて」
        「へっ? どなたですか?」
        「いいから、開けて!」
        (何言ってんだ、こいつ?)

        「どなた? ご用件は?」
        「ああ、○○燃料です。あけて」
        「だから、ご用件は? ・・・ひょっとしてガスの集金?」
        「そう、集金」
        (初めからそう言えよ)
        「ちょっと待ってくださいね」
        (中略)
        「昨晩も来たけどさあ、部屋にいなかった?」
        「いや、いたんだけど遅い時間だったし」
        「なんも遅くないよ」
        「だって、夜中に誰か来るなんてこと無いしさ、夜中なんてろくなの来ないから」
        「あはは、俺は確かに怖い顔してるけどね(笑)」
        「とにかくごめんなさいね。○○燃料さんって言ってくれれば今度から出るから」

        ・・・

        ピンポーン♪

        「はーい、どなた?」
        「○○燃料です」
        「はーい、ちょっと待ってね」

        「ところで、何回も来た?」
        「来たよ」
        「今回はね、入院してたから」
        「なしたの?」
        「骨折」
        「どこ?」
        「ここ」
        といいながら顔を指差すピンちゃん。

        「なしてさ? どこかにぶつけた? ケンカかい?」
        「それがさ、酔っ払ってどこかにぶつけた」
        「ありゃー。自分を見失うまで飲んじゃだめよ」
        (みんな同じこというなあ・笑)
        「あはは」

        お釣りと領収書を渡してから、
        「じゃあ、よいお年を」
        「こちらこそ、よいお年を」

        ・・・

        性懲りも無く、焼酎のお湯割に梅干を入れて飲みながら、女子フィギュアを見ているピンちゃんなのだった。
        | - | 19:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
        赤貧日記退院編
        0
          午前6時起床。晴れてはいるけど風の強い1日。

          昨晩は女子フィギュアスケートの後、沈黙の何とかも見る。セガール家のスティーブン君、自分がヒーローじゃないと気がすまないのはご愛嬌だけど、途中から環境問題とかウイルスにもご執心の様子。なんだか薄っぺらい奴だなあと思うのはピンちゃんだけ? 女子フィギュアも面白かったけど、今晩もあるのでとりあえずスキップ。

          目覚めたときやや朦朧としていたのだけど、実は3,4日くらい毎晩看護婦さんに睡眠薬を貰って服用していたのです。ここ数年風邪薬も飲んだことの無いピンちゃん──そもそも風邪をひかないし──なんでも経験だとばかり試しに服用してみたのです。

          ・・・

          目が覚めてから、さっさと退院するために身の回りを整理するピンちゃん。そして、となりのベッドのおじいさんも今日退院。やはり退院できるのは嬉しいもので、隣のおじいさんもうきうき荷物をまとめている。

          向かい側にもおじいちゃんが入院していて、このおじいちゃんが一番重症というか手間がかかる患者さんで、いつも看護婦さんがあれやこれやお世話をしていて、ピンちゃん少しだけ羨ましかったのだけど(笑)、何を思ったか、気がつくといきなり一人でベッドから車椅子に乗り移ろうとしている。初めてのお使いの老人バージョン(笑)。

          驚いてピンちゃんが手助けして車椅子に座らせたのだけど、いったい何が? おじいちゃんの脳裏に去来したものがいったいなんだったのかわからないけど、満足げにひとりで船出する、というか廊下に出て行ったのだった。めでたしめでたし。

          ではなくて、ちょっと迷ったけど、ピンちゃんはすぐにナースコールを入れて看護婦さんに事の次第を報告。

          「223のおじいちゃんがひとりで車椅子に乗って廊下に出て行きましたよ」

          おじいちゃんの冒険をじゃまするようで心苦しかったけど、後で看護婦さんにお礼を言われたピンちゃんなのだった(笑)。

          ・・・

          さて、ピンちゃんはというと、10分ほどで抜糸をすませ、入院費用を支払いタクシーで無事帰宅したのだった。

          帰宅後、買い物と国民健康保険の未納分を支払いもかねて自転車で外出。会社が郵便局の近くなのでついでに寄る。

          「お酒を飲むのはいいけれど・・・」みたいなことを言われる。

          ・・・

          今、また飲みだしているピンちゃん。なので、今日の日記はもう少し続く予定なのである。
          | - | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
          赤貧日記リハビリ編 その5
          0
            入院生活も後半に突入したピンちゃんですが皆様如何お過ごしでしょう。

            今日の検診でも経過は良好。9日退院を睨んで、頬に入っている風船から水5cc抜く。更に、右の鼻の穴に入っている二本のガーゼのうち一本も抜く。確かに鼻の通りがよくなったなり。

            ところで昨日のチクリおばさんがまた来たので「先生からシャワーの許可取りました」と言ってやろうかと思ったけど、面倒だし、ものは試しと頼んだら背中を拭いて満足気に次のベッドへ。残りは自分でとのこと。

            ・・・

            せっかく許可をもらったので垢すりを購入し共同浴場でゴシゴシ。気持ちよい。

            それにしてもタバコを吸いたい。院内で吸うのは難しいし、さりとて昨日無断外出を咎められたばかりだし。

            ええいままよと夕飯後に脱出。今日は雨だし足下はスリッパなのであまり遠くへは行けない。しかし、近すぎると病院関係者の目がある。

            しょうがないので少し奥まった所で吸っていると仕事帰りの看護婦さんらしきひとの話し声が。

            焦って近くの柱に隠れるも、そこは病院の駐車場なのだった。

            声がするたび柱から柱へ身を隠すうちにとうとう病院の裏手へ出てしまった。

            丁度いいから一周さようと歩き出すと、裏手の一階は講義室になっていて、看護婦さんらしき女の子が大勢講義を受けている。

            慌てて引っ込んだけど、タバコを誰かに見られたんじゃないかと気が気じゃない。

            こんなにどきどきしながらタバコを吸ったのは、高校生以来なピンちゃんなのだった。
            | - | 15:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
            寒風が鼻水に沁みる夜
            0
              病院で借りているパジャマの上にズボンとカーディガンを羽織り夕飯後の散歩。

              昼の散歩で中古パソコン屋を発見していたのでなんとなくそちらに足がむく。

              ぶらぶら歩きながらハイライトメンソールで一服。帰る道すがら二本目に火をつける。病院の入り口が見えてきても吸い終わらないので、跨線橋の下へいく。そこは病院から死角になっているのだ。

              どこからか猫の泣き声が聞こえてくる。よく見るとすぐ近くにうずくまっている。猫め、目が合うと鳴きやみ、こちらをじっと睨んでいる。逃げる気配もない。猫にしてはいいどきょうだ。ピンちゃんも無言でタバコを吸い続け睨み返す。いざ勝負。

              タバコを吸い終わっても目をそらさないとはいい度胸だ。何か言いたいことでもあるのだろうか? タバコを靴でもみ消した後、無言で好敵手に背を向ける渋いピンちゃんなのだった。どこかでまた会ったらよろしくな。

              ・・・

              病院に戻り、凍える指で苦心しながら携帯で文章を書いている。或いは鼻水の分だけ負けだったかもしれないなと苦笑しつつ鼻をすするピンちゃんなのだった。
              | - | 18:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
              赤貧日記リハビリ編 その4
              0
                姉さん、事件です。

                トイレ、シャワー付の個室でプチブル生活を満喫していたのに、突然に大部屋へお国替えせよとのお達し。確かに欠員がでたら移動してもらうかも、と一応説明はあったけど、それにしても突然だなぁ。

                つらつら思い出すに、いくつか予兆はあった。まず、いくら隠していても、タバコを吸っているのがバレバレだった(笑)。そら、全館禁煙だから、どうしても匂いでばれちゃう。

                あと、今朝の出来事なんだけど、体を拭いてくれるオバサンを断ったら、看護婦さんにちくってやんの。

                しょうがないので検診の時お医者さんに確認したら、やはり洗髪もシャワーも大丈夫だった。へん、ざまあみろってんだ。

                ここで慢心して、そのまま近場の本屋まで買い物にいったのが運の尽き。ついつい長居してさまい、小一時間はあれこれ迷いながら本を選んでいたし。

                ようやく二冊購入し部屋に戻るとほどなくして看護婦さん登場。何となく怒っているなと思ったら、昼の検温でピンちゃんを探していた由。

                「許可を取らずに外出ですか?」
                わざとらしく驚かれ困ってしまうピンちゃん。恐らく体温を計って、電子体温計をテーブルの上に置いておけば問題なかったと思うのだけど、看護婦さんも余程頭にきていたのか、くどくどくどくど。今更、洗髪とシャワーの許可は取りましたなんていっても焼け石に水。

                最後にトドメを刺すように「四人部屋へ移ってもらいます」と看護婦さんは宣言したのだった。

                ちなみに経過は良好で、29日が退院予定日です。
                | - | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
                CALENDAR
                S M T W T F S
                     12
                3456789
                10111213141516
                17181920212223
                24252627282930
                31      
                << December 2006 >>
                RECOMMEND
                RECOMMEND
                RECOMMEND
                RECOMMEND
                RECOMMEND
                SELECTED ENTRIES
                CATEGORIES
                RECENT COMMENT
                ARCHIVES
                モバイル
                qrcode
                LINKS
                PROFILE