2005.02.28 Monday
あれこれ食べるものはあって風の一日
たまたま深夜番組を見ていたら、セインカミュさんが出ていました。セインさんを初めてしったのは、無人君のCMだったと思います。あの頃から金貸しのCMが偉そうに深夜以外の時間帯に進出しはじめたんだな。深夜だと武富士ダンサーズがインパクトあったけど、武富士の会長が捕まってからごぶさたになりましたね。
すぐに脱線するのがピンちゃんの悪いところで、本当はセインさんのおじいさんが、あの<b>アルベール・カミュ</b>だという話をしたかったのです。一時期話題になったようだけど、意外とスルーされている現状をみて時代の流れを感じるピンちゃんです。だって、あの『異邦人』のカミュですよ。カミュがいなかったら、ピンちゃんがカラオケでよく歌う久保田早紀さんの『異邦人』だって生まれなかったかもしれない。少なくてもタイトルは違った可能性が高い。
一昔前のインテリ気取りなら確実に読んでいただろう『異邦人』。ピンちゃんも一昔前のインテリ気取りなので(笑)、当然読んでます。文学少年だった高校生の頃に読んだのですけど、同時期に読んだカフカの『変身』のほうに感激したとはいえ、カミュとかサルトルといえば、世の不条理に鋭い批判的意見を持っているはずだと勘違いしていた高校生なら必読の書でした(嘘)。そこまで大げさではないにしろ、カミュを読むと自分が上等な人間になったような錯覚くらいはできました。
それがいまでは、カミュの名前を知らないひとのほうが多くなったみたいです。誰だったかわすれたけど、幕末に海臨丸でアメリカに渡ったひとが着いてすぐに『リンカーン』の子孫はどうされているか質問したそうです。訊かれたひとの答えは「わからない」だったそうで、質問した誰かさんは大層驚いた由。日本で言えば将軍様の子孫みたいなもので、その消息を知らないなんて当時の日本人にはアンビリーバブルだったことでしょう。
日本人だけが特別「血縁」にこだわるわけではないと思うのですけど、そうは言っても、やはり日本人独自の感覚──血縁観のようなもの──があると思ってました。思っていたのに、あの『カミュ』のお孫さんであるセイン氏の血縁話がスルーされているのをみて、時代の流れを感じるわけです。ピンちゃんのカミュに対する可憐な思い入れが強すぎるのかもしれないな、と思わないではないけれど、なんとなくさびしいと感じてしまいます。
つづく
すぐに脱線するのがピンちゃんの悪いところで、本当はセインさんのおじいさんが、あの<b>アルベール・カミュ</b>だという話をしたかったのです。一時期話題になったようだけど、意外とスルーされている現状をみて時代の流れを感じるピンちゃんです。だって、あの『異邦人』のカミュですよ。カミュがいなかったら、ピンちゃんがカラオケでよく歌う久保田早紀さんの『異邦人』だって生まれなかったかもしれない。少なくてもタイトルは違った可能性が高い。
一昔前のインテリ気取りなら確実に読んでいただろう『異邦人』。ピンちゃんも一昔前のインテリ気取りなので(笑)、当然読んでます。文学少年だった高校生の頃に読んだのですけど、同時期に読んだカフカの『変身』のほうに感激したとはいえ、カミュとかサルトルといえば、世の不条理に鋭い批判的意見を持っているはずだと勘違いしていた高校生なら必読の書でした(嘘)。そこまで大げさではないにしろ、カミュを読むと自分が上等な人間になったような錯覚くらいはできました。
それがいまでは、カミュの名前を知らないひとのほうが多くなったみたいです。誰だったかわすれたけど、幕末に海臨丸でアメリカに渡ったひとが着いてすぐに『リンカーン』の子孫はどうされているか質問したそうです。訊かれたひとの答えは「わからない」だったそうで、質問した誰かさんは大層驚いた由。日本で言えば将軍様の子孫みたいなもので、その消息を知らないなんて当時の日本人にはアンビリーバブルだったことでしょう。
日本人だけが特別「血縁」にこだわるわけではないと思うのですけど、そうは言っても、やはり日本人独自の感覚──血縁観のようなもの──があると思ってました。思っていたのに、あの『カミュ』のお孫さんであるセイン氏の血縁話がスルーされているのをみて、時代の流れを感じるわけです。ピンちゃんのカミュに対する可憐な思い入れが強すぎるのかもしれないな、と思わないではないけれど、なんとなくさびしいと感じてしまいます。
つづく