午前8時起床。天気は思い出せない。
うむ。微妙に寝坊。昨晩は昼間に飲んで潰れて、真夜中に目が醒めて、また飲んだような気がする。とにかく会社に着いたらば8時35分頃。既に朝礼が始まっていて、人が増えたとはいえ6人しかいないのだから、目立つことこの上なし。しかもオフィスは超狭いのだ。オーナーの目が三角。
本気かどうか判らないけど、
「ピン君、腕立て20回」とオーナーがのたまっている。ふむ。他の4人は聞こえない振りをしているが、どうしたものか。まあ、しょうがない。遅刻は遅刻だし。ということで、朝っぱらから腕立て伏せをしてしまいました。ピンちゃんは痩せている割には筋力があるので、無問題。
さて、昨日はサガンのことを書いて終わったので、今日は白石一郎氏について書かねばなるまい。白石氏は享年72だから、サガンより3才年長なのだけど、ピンちゃんにしてみればサガンより面白い小説を書いたひとです。もちろん世界的には無名です。皆さんも知らない人のほうが多いでしょうが
「海洋歴史小説」という分野を切り開いた先駆者です。
もちろん世界的にはメルビルの『
白鯨』のほうが先ですが、白石氏の作品は主人公が日本人だし、舞台も日本から中国あたりなので、より感情移入できるのです。『
海狼伝』で87年に直木賞を受賞したのだから、もっと有名でもしかるべきだとピンちゃんは残念に思っています。ピンちゃんが初めて読んだのも『
海狼伝』だと記憶しているのです。
もともと時代小説には傑作が多いし、大家もまた多いのですが、白石氏は、その類まれなるエンターテイメント性にも関わらず、あるいはそのせいで、評価が低いのかもしれません。似たような例に『
流され者』があります。これも傑作時代小説なのですが、作者の名前は覚えていません。が、とにかく傑作です。この作者の場合は他にいい小説は書けなかったみたいですが『
流され者』が今ひとつ知られていないのは残念でなりませぬ。
一作だけでも傑作をものした作家をピンちゃんは尊敬しています。ピンちゃんも一作だけでもいいから、不滅の一作を書きたいと熱望するものです。嗚呼。