ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
<< 虫歯治療17回目:1570円(30480円) | main | ほんのささいなことなのに、意外に不便なこと >>
『裏切り者』主演マーク・ウォールバーグ
0
    13時55分からテレ東(TVh)で日曜イベントアワー『裏切り者』鑑賞。

    裏切り者 [DVD]
    裏切り者 [DVD]
    posted with amazlet at 17.01.15
    ワーナー・ホーム・ビデオ (2012-12-19)売り上げランキング: 137,499


    『 ニューヨークのクィーンズ区。仲間をかばって服役していたレオが晴れて出所。レオは女手ひとつで育ててくれた母のためにもまじめに人生をやり直す決意を固める。さっそく叔父フランクの経営する会社で仕事を始める。そこはニューヨークの地下鉄の修理などを請け負う大手企業。そこではレオの親友ウィリーも働いていて、将来フランクの片腕として期待される存在となっていた。ある日、レオはウィリーに連れられ地下鉄工事の入札に立ち会った。しかし、そこは政界をも巻き込んだ陰謀、汚職の巣窟となっていた。やがて、ひとつの裏工作が彼らの人生を狂わす事件へと発展する……。』
    allcinemaより引用

    映画が始まるとちょっと見続けるのが難しいくらい暗い雰囲気で困ってしまった。私は精神的に落ち込んでしまうような映画は苦手なのだ。まず、主人公のレオが刑務所から出所し帰宅するところから映画は始まる。自宅にはレオの出所祝いに友人知人たちが集まっている。逮捕服役といっても凶悪犯罪ではないからだろうか、出所を祝ってくれるひとびとがいるのだ。

    ネットで調べた情報なども総合すると(テレビ放映ではカットされていてわからない部分もある)、レオは仲間といっしょに自動車泥棒をしていたところを捕まったようだ。ただし、レオは仲間をかばい罪を全て一人でかぶったらしい。過ちを犯してしまったレオではあるが、仲間は裏切らない。

    そんなレオの出所をもっとも喜んだのは母親である。女手一つでレオを育てあげた母親は、レオの帰宅をまちわびていた──この手のシチュエーションにピンちゃんは弱いのだ。とても他人事と思えず、ちょっと見ていられない原因であった。映画の舞台はアメリカだし、自分とは無関係の物語であるはずなのに、ママンの期待を裏切り続けてきた我とわが身に置き換えて自責の念にさいなまれてしまう。

    ・・・

    出所したレオは、さっそく叔父フランクの会社で親友のウィリーと働き始めるのだけど、これが間違いであった。フランクはニューヨークの地下鉄修理を請け負う企業の経営者であるけど、そこでは談合はおろかライバル企業を蹴落とすための犯罪行為が横行していた。フランクの片腕として汚れ仕事を実行していたのがウィリーで、どうやらレオが逮捕された自動車窃盗事件の首謀者でもあるようだ。

    映画の邦題は『裏切り者』であるけれど、原題は「The Yards」で、電車の操車場のことである。出所間もないレオはウィリーに連れられ、他の仲間と共に操車場にいく。事情の分からないレオは、電車に小細工する仲間たちを見ながら立ちすくんでいる。ライバル会社の整備が不完全であるように見せかけるためなのか、単にマッチポンプで修理箇所を増やすためなのかはよく分からないが、仲間たちは溶接棒のようなもので電車の配線をショートさせているようだ。

    操車場には管理小屋のようなものがあり、電車会社の担当者が常駐している。今までは担当者にウィリーが裏金を渡し忍び込ませてもらっていたのだが、今回に限り裏金を受け取らない。ライバル会社から既に多額の金を受け取ったのでそちらに乗り換えるという。担当者が警報ベルを鳴らし、揉みあいになったウィリーは誤って担当者を刺殺してしまう。

    一方、管理小屋の外では、警報で駆け付けた警官とレオが格闘になり、奪った警棒でレオは警官を打ちのめし逃走する。

    ・・・

    心ならずも犯罪の片棒をかつぐことになり、自分の犯していない殺人罪まで負わされそうになったレオは、身を隠しながらどうすべきか決断できないでいる。レオはウィリーの殺害現場を目にしていたが、それを口外するつもりはない。ここでも仲間をかばっている。このあたりで何かおかしいなと感じたのだけど、これは邦題である「裏切り者」とも関係している。

    ここからはピンちゃんの想像で書くけど、どうやら叔父のフランクともども、悪友ウィリーもその仲間たちもイタリア系であるようだ。映画の中でもウィリーがライバル会社の若者とイタリア語(だと思うのだけど自信がない)で会話するシーンがある。

    異国アメリカで生きていくため、彼らはみな助け合っているのだけど、それがいきすぎて犯罪行為をももみ消そうとする。マフィアほど強固な結束ではないにしろ、彼らはファミリーを形成し、沈黙の掟もあるようだ。日本でいうところの「空気」とか同調圧力に近いものかもしれない。或いは昔の村落共同体にあった仲間意識みたいなものだろうか。

    日本人であるピンちゃんにはよくわからないし、映画でも特別に強調はしていないのだけど、アメリカ人が見ればそれとわかるような描き方なんだろう。

    ・・・

    この映画はそれほど有名ではないから未見の人が多いと思うので結末は書かない。けれど、地味で陰気な映画かと思ったらば、非常によくできた社会派映画で、アメリカの現実の一断面を見事に切り取っている傑作映画だと思う。

    この映画は実際に起きた事件を題材としていて、監督であるジェームズ・グレイとその父親も事件の関係者であるらしい。時間がないのでこれ以上は調べないけど、興味のある方はネット検索でもう少し詳しい情報を得ることが出来るはずである。
    | 読書・映画 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://sekihin.jugem.jp/trackback/5761
    トラックバック
    CALENDAR
    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << August 2019 >>
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    RECOMMEND
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    RECENT COMMENT
    ARCHIVES
    モバイル
    qrcode
    LINKS
    PROFILE