ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
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日本で死刑を執行された外国人は存在するか?
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    日本人の男に中国で死刑執行、大量の覚醒剤売買(読売)
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20161021-OYT1T50015.html

    中国、日本人の男に死刑執行 8キロの覚醒剤売買の罪(朝日)
    http://www.asahi.com/articles/ASJBN6CRKJBNUHBI044.html

    気になるニュースがあったので調べてみる気になった。中国で日本人男性の死刑が執行された件である。読売新聞と朝日新聞はともに淡々と事実関係を記事にしているが、両紙とも大量の覚せい剤(8キロ)を売買した罪で日本人男性の死刑が執行され、中国で死刑が執行された日本人は7人目であるという基本的事実を述べている。相違点は、

    『中国政府は薬物犯罪に対して厳罰で臨んでおり、密輸目的で50グラム以上の覚醒剤を所持していた場合の最高刑は死刑となる。』(朝日)

    『 中国側から同省広州の日本総領事館に刑執行の連絡があり、北京の日本大使館は中国外務省に「高い関心」を伝えていた。』(読売)

    の部分である。読みようによっては、朝日は中国の法律だから死刑もやむなしという容認の姿勢を滲ませており、一方、読売は日本政府が中国側に「高い関心」を持って死刑執行を見守っていると伝えたことに言及している。微妙なニュアンスだが、朝日と読売ではこの件に対するスタンスに違いがあるようだ。

    2010年中国における日本人死刑執行問題

    この件をもう少し掘り下げて考えるためwikipediaの記述↑を参考にする。詳細は省くが、2010年3月の時点で中国には4名の日本人死刑囚がおり、同年4月6日に1名(赤野光信)、4月9日に残り3名(武田輝夫、森勝男、鵜飼博徳)の死刑が執行された。

    死刑を執行された武田、鵜飼が「八王子スーパー強盗殺人事件」について何らかの情報を持っている可能性があると日本で報道されたのでご記憶の方もいるだろう。

    この4名が『中国で日本人に対して死刑が執行されたのは、1972年の日中国交正常化以降初めてのこと』だったそうで、その後さらに2名、そして冒頭に引用してあるように2016年10月20日に7人目の日本人が中国で死刑になったことになる。7人全員が薬物犯罪で死刑になっている点について留意する必要があるだろう。

    この件に関しては日本政府の対応、中国での裁判の不透明性などの問題があるがこのエントリではそこまで踏み込まない。

    ・・・

    私が気になったのは、日本で死刑が執行された外国人はいるのかという点である。確か中国人でいたように記憶するが、欧米人はいなかったのではないか。その辺の事実関係について明らかにしたいと思いネット検索してみた。

    日本における死刑囚の一覧

    すぐに上のサイトが見つかったので眺めてみると、日本における死刑確定囚は明治維新後の1870年代から記録が存在するようである。興味深い情報が得られるサイトであるが、このエントリで知りたいのは外国人死刑囚についてである。日韓併合時代に朝鮮名と思しき名が見られるが、これは当然であろう。

    ただし、私が興味を持っている「外国人」死刑囚というのは国籍のことではなく、生まれも育ちも日本以外で、犯罪を犯したときたまたま日本在住、或いは旅行で日本に滞在していた──というような人物についてである。そういう条件を満たしているのは、

    「多摩市パチンコ店強盗殺人事件」の犯人は中国人だが死刑は執行されていない模様。

    「川崎中国人6人殺傷事件」の中国人は死刑執行。

    「春日部中国人夫婦殺害事件」は被害医者加害者ともに中国人。死刑は執行されていない。

    2010年中国における日本人死刑執行問題」からも関係する部分を備考欄から抜粋すると、

    『2016年現在、日本で死刑が確定している中国人は福岡一家4人殺害事件の犯人G、多摩市パチンコ店強盗殺人事件の犯人CとK、春日部中国人夫婦殺人事件の犯人Sの計4人がいるが、いずれも情状酌量の余地がないと日本の最高裁も断じた殺人犯であり、中国における日本人死刑囚とは事情が異なっている。また2009年7月には川崎市で中国人6人を殺傷する事件を起こした主犯格の中国人Cに対し死刑が執行された。』

    以上、私の記憶にあったように、日本には「外国人」の死刑確定囚が数名おり、うち中国人1名の刑が執行されたようである。最も気になっていた欧米系外国人については死刑確定囚が存在せず、従って刑を執行されたものもいないと思われる。

    ・・・

    日本における外国人犯罪の傾向などの分析は興味ある分野であるが、それは以降のこととし、本エントリはここまでとしておく。

    註:以上、暫定的な調査なので、新たな事実関係が判明した場合は加筆訂正することがある。
    | コラム | 00:00 | comments(1) | trackbacks(0) |
    コメント
    1900年1月に日本で最初の外国人に対する死刑執行があったようです。まぁ、ここで言う外国人は不平等条約で守られていた列強国の国民だけを指すようですが。

    おそらく明治期にはある程度の数の外国人死刑があったのでは?戦争中は連合国側の捕虜などを相当数死刑にしているはずですが、これは軍事裁判なので別枠でしょう。

    判例集などでも外国人*死刑執行というタグはなさそうですね。ご参考になれば。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E4%BA%8B%E4%BB%B6
    | きっど | 2018/09/04 11:28 AM |
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