2011.02.23 Wednesday
感謝という言葉を思い出した日
午前5時20分起床。晴れ、のち曇り。
久しぶりに某峠で仕事。これまた久しぶりにトンネルの中で片側交互通行(片交)。これ、ピンちゃんは嫌いなんだけど、仕事であるからやるしかない。何が嫌って、そもそも普通に車で長いトンネルを運転するのも苦手なのです。閉所恐怖症の傾向があるのかもしれないのだけど、そうじゃなくても、普通の片交よりは危険なのです。
峠のトンネルは大型車が多いし、かなりのスピードで走ってます。しかも、季節は冬。路面状態はよくない。もちろん、事故が起こらないように規制車をセットしたり徐行マンを配置したりするのだけど、重大事故というのは、小さな不運が重なって起こるものなので、どんなに気をつけたつもりでもどうなるかわからないのです。
午前中はトンネルの中で片交して、午後は道路維持の警備。道路維持にもいろいろありますが、今日は応急処置で、目立つくらいの大きさの穴ぼこに常温合材で穴埋めする作業(の警備)。常温合材というのは、要するに常温のアスファルトだと思ってください。
これを穴ぼこに埋め込んで、靴で踏んだりスコップの背で叩いたりして一丁上がり(笑)。作業は簡単なのだけど、なにしろ峠であるから場所によっては危険なのです。作業車で巡回パトロールしながら、穴ぼこを見つけたら車を止め作業するのだけど、非常に危険な場面があった。
片側一車線の所に車を止め、常温合材を下ろして作業しようとしたところ、下から大型車がゆっくり登ってきた(ピンちゃんが立っている車線)。ピンちゃんは「下から大型車接近!」と叫んだのだけど、作業員さんが一瞬考えて、反対側に止まっている作業車から常温合材をかかえてこっちに来ようとしてる。
上を見ると、乗用車が猛スピードで駆け下っている(作業員さんはそっちに気づいてない)。叫ぶピンちゃん(何を叫んだか憶えてない)。作業員さんは一瞬の判断で間に合うと思いこちら側へ走ってきたのだけど、ピンちゃんがその時見た映像はスローモーションになっていた。いわゆる、走馬灯のようであった。
ピンちゃんは完全に作業員さんは跳ねられると思ったのだけど、猛スピードの乗用車の急ブレーキのおかげで事なきを得た。ほんとに危ないタイミングで間一髪だった。あの時、あの一瞬、あの場に遭遇した誰かの判断が一瞬違っていたら、或いは路面状態が悪かったら、ピンちゃんの人生も変わっていたかもしれない。
ピンちゃんは目前でひとが死ぬ瞬間を見たことはないし、今後も見たくないのだけど、ほんとに心臓が止まるかと思った出来事だった。
・・・
ついでなので、ハインリッヒの法則について触れておきたいと思います。内容については上のリンクを読んで欲しいのだけど、労働災害における経験則です。エッセンスをコピペすれば、
ということになります。今回の出来事は誰も怪我をしていないから、300件の「ヒヤリ・ハット」の1例ということができます。「1:29:300」という比率自体は、業種や統計の取り方で多少変わるだろうけど、大枠の概念は正しいと思われます。ピンちゃんも警備員として働き出して5年以上経つから、こういうヒヤリハットな経験は何度もあるのだけど、今回のが一番心臓に悪かったです。
・・・
そんなこんなで仕事はなんとか無事終了。いつものスーパーに寄り、豆腐、ブリ柵、つくねなど購入。今晩の肴はワンコイン500円弱。融雪剤混じりのしぶきを浴びしょっぱくなった全身を、お風呂で洗い流してからお酒を飲み始めた。極楽である。
ピンちゃんには特定の宗教というものはないけれど、今日1日無事にすごせたことを誰かに感謝せずにはいられない。
久しぶりに某峠で仕事。これまた久しぶりにトンネルの中で片側交互通行(片交)。これ、ピンちゃんは嫌いなんだけど、仕事であるからやるしかない。何が嫌って、そもそも普通に車で長いトンネルを運転するのも苦手なのです。閉所恐怖症の傾向があるのかもしれないのだけど、そうじゃなくても、普通の片交よりは危険なのです。
峠のトンネルは大型車が多いし、かなりのスピードで走ってます。しかも、季節は冬。路面状態はよくない。もちろん、事故が起こらないように規制車をセットしたり徐行マンを配置したりするのだけど、重大事故というのは、小さな不運が重なって起こるものなので、どんなに気をつけたつもりでもどうなるかわからないのです。
午前中はトンネルの中で片交して、午後は道路維持の警備。道路維持にもいろいろありますが、今日は応急処置で、目立つくらいの大きさの穴ぼこに常温合材で穴埋めする作業(の警備)。常温合材というのは、要するに常温のアスファルトだと思ってください。
これを穴ぼこに埋め込んで、靴で踏んだりスコップの背で叩いたりして一丁上がり(笑)。作業は簡単なのだけど、なにしろ峠であるから場所によっては危険なのです。作業車で巡回パトロールしながら、穴ぼこを見つけたら車を止め作業するのだけど、非常に危険な場面があった。
片側一車線の所に車を止め、常温合材を下ろして作業しようとしたところ、下から大型車がゆっくり登ってきた(ピンちゃんが立っている車線)。ピンちゃんは「下から大型車接近!」と叫んだのだけど、作業員さんが一瞬考えて、反対側に止まっている作業車から常温合材をかかえてこっちに来ようとしてる。
上を見ると、乗用車が猛スピードで駆け下っている(作業員さんはそっちに気づいてない)。叫ぶピンちゃん(何を叫んだか憶えてない)。作業員さんは一瞬の判断で間に合うと思いこちら側へ走ってきたのだけど、ピンちゃんがその時見た映像はスローモーションになっていた。いわゆる、走馬灯のようであった。
ピンちゃんは完全に作業員さんは跳ねられると思ったのだけど、猛スピードの乗用車の急ブレーキのおかげで事なきを得た。ほんとに危ないタイミングで間一髪だった。あの時、あの一瞬、あの場に遭遇した誰かの判断が一瞬違っていたら、或いは路面状態が悪かったら、ピンちゃんの人生も変わっていたかもしれない。
ピンちゃんは目前でひとが死ぬ瞬間を見たことはないし、今後も見たくないのだけど、ほんとに心臓が止まるかと思った出来事だった。
・・・
ついでなので、ハインリッヒの法則について触れておきたいと思います。内容については上のリンクを読んで欲しいのだけど、労働災害における経験則です。エッセンスをコピペすれば、
「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていたことになる。
ということになります。今回の出来事は誰も怪我をしていないから、300件の「ヒヤリ・ハット」の1例ということができます。「1:29:300」という比率自体は、業種や統計の取り方で多少変わるだろうけど、大枠の概念は正しいと思われます。ピンちゃんも警備員として働き出して5年以上経つから、こういうヒヤリハットな経験は何度もあるのだけど、今回のが一番心臓に悪かったです。
・・・
そんなこんなで仕事はなんとか無事終了。いつものスーパーに寄り、豆腐、ブリ柵、つくねなど購入。今晩の肴はワンコイン500円弱。融雪剤混じりのしぶきを浴びしょっぱくなった全身を、お風呂で洗い流してからお酒を飲み始めた。極楽である。
ピンちゃんには特定の宗教というものはないけれど、今日1日無事にすごせたことを誰かに感謝せずにはいられない。
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