ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
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クロネコ VS. 役人
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    「ゆうパック遅配問題」が思ったよりも深刻なので、赤貧日記とは別エントリで何か書こうかと調べ出したのだけど、ひょっとしてと悪い予感がしたので(笑)finalvent氏の極東ブログをクリックしてみると案の定、ピンちゃんなら1週間以上はかかりそうな精度ですでに書かれていました。というか、1週間かけても同じレベルでは書けないです。

    ○さらばペリカン便クロニクル
    http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/07/post-b01f.html

    ○[書評]小倉昌男 経営学(小倉昌男)
    http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/07/post-b18c.html

    特に下のエントリがすばらしい。こういうのが本物の書評である。ピンちゃんにはとても書けない。小倉昌男氏の著書『小倉昌男 経営学』はピンちゃんも読みたいと思っていたのだけど、未読である。なぜこの本のことを知っていたかといえば、ピンちゃんが敬愛おくあたわない山本夏彦翁の『最後の波の音』という本に「クロネコVS.役人」というコラムがあったからです。
     クロネコヤマト主人の社史に似た本が出たと聞いて、心当たりをさがしたが見当たらなかった。これじゃありませんかと、このごろ本屋の女店員に示されたのが「小倉昌男 経営学」(日経BP社一四00円)だった。
     クロネコは知っていても(元)社長が小倉昌男だとはだれも知らない。むろん私も知らない。さすがに手間取ったのはそのせいで、これはネーミングが悪い。クロネコヤマトの本ならはっきりクロネコの本だと名乗らなければ第一売れない。売れなければこの人の経営学はひろく天下に訴えられない。

    という書き出しで、著者小倉氏のちょっと変わった感覚に違和感があるような書き出し。本を出すなら売れる方がいいだろうし、自分の経営学を世に広めたいなら本のタイトルは重要である。にもかかわらず、あまりにそっけないタイトルである。ピンちゃんもそう思う。
     クロネコの社史の半ばは郵政省と運輸省とを相手取った戦いである。むかし私は銀行と郵便局をくらべて銀行は明るく郵便局は暗いと書いた。市中銀行はいつまでも椅子に座して動かないと、何のご用か承りますと寄ってきたが、中央郵便局ではちらちら横目で見ても近寄ってこなかった。

    この後夏彦翁は明治の郵便制度にまで遡りるる書いているのだけど、このコラムを次のように結んでいる。
     成功した経営者は経営談義の本を出したがる、出すと不思議にその社は左前になるからこれまでださなかったが、社長を辞し会長を辞して四年になるから自分で筆をとって書いた。書名にクロネコの文字をいれないのもわけあってのことだろう、すこし窮屈な物足りなさがある。私が興味をもったのは官僚というものに対してではあるが、この本がだれか名のある小説家が同情あふれる筆で書いたら面白いのではないか。

    城山三郎氏が書いてくれれば、確かに面白かっただろうと思う。翁のコラムが発表されたのが「諸君!」平成十二年四月号であるから、平成十九年に亡くなった城山氏なら書けた可能性がある。非常に残念である。

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