ピンちゃんの赤貧日記

明日は明日の風が吹く
『立原道造詩集』ハルキ文庫
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    いつ購入したのか思い出せないけれど、奥付を見ると2003年12月18日第一刷発行とあるから、それ以降であるのは確実である。ブックオフのような古書店ではなく、どこかの書店で定価で購入したような記憶がうっすらとある。

    立原道造詩集 (ハルキ文庫)
    立原 道造
    角川春樹事務所
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    みなさんは立原道造という詩人をご存知だろうか。私は本書を手に取るまで知らなかったと思う。装丁がきれいだったから手が伸びたのかもしれない。それすら定かではないのだけど、本書の巻末にある略年譜に拠れば、立原道造という詩人は1914年に生まれ、1939年に亡くなっている。二十四年と八か月という短い人生だった。

    十六歳の時「金田久子への思慕が募り、彼女への愛をテーマとした自選詩集『水晶簾』を書く」と略年譜にあるから、この頃には創作を始めていたようだ。そして、色気づいてもいた。十六歳なら当然だろうと思うけれども、昭和五年という時代背景を考えると、やはり詩集まで出すのはかなりの積極派である。

    愛の詩集を書き上げた次の年、昭和六年に道造は旧制第一高等学校の理科に入学する。今の東京大学教養学部にあたるそうだから秀才だったのだろう。昭和十二年に東京大学工学部建築学科を卒業するのだけど、その六年間に詩人として作風を確立したようである。

    どのような作風かと聞かれると説明に困るけれど、読めばすぐに分かるように、太陽、空、雲、風、夜、月、星、野原、花、小鳥、などの言葉がよく出てくる。田舎の風景もよくでてくるけれども、道造がイメージしていたのは軽井沢や信州の追分などである。

    こう書けばいかにも底の浅い、文学を夢見る乙女の詩のように思われてしまいそうだけど、もちろん違う。いや、違うと断言するのはまた誤解を生んでしまいそうなのだけど、抒情派の詩人であることは確かで、彼の詩はパステル画のような雰囲気を持っている。

    ・・・

    『日曜日』より



    裸の小鳥と月あかり
    郵便切手とうろこ雲
    引出しの中にかたつむり
    影の上にはふうりんさう

    太陽と彼の帆前船
    黒ん坊と彼の洋燈
    昔の絵の中に薔薇の花

     僕は ひとりで
     夜が ひろがる

    ・・・

    道造の詩を紹介するとしたらどれがいいかと迷ってしまうのだけど、上の詩は夕暮れどきから夜にかけて、道造のイメージの中にある言葉がリズミカルに並べられている。手製詩集『日曜日』にある「唄」というタイトルの詩なのだけど、もう少し明るい風景を描写した詩の方がよかったかもしれない。

    道造は東京大学工学部建築学科を卒業した英才で、そちらの方面でも才能があった。東京大学在学中に三年連続で辰野賞を受賞した。どれくらい凄いことなのかはよくわからないけれど、明治から昭和初期を代表する設計者、辰野金吾博士の名前を冠した賞だから、きっとすごいに違いない。あまり関係ないけれど、東京都庁の設計で有名な丹下健三は道造のひとつ後輩であるそうな。

    大学在学中に詩の作風を確立したと書いたけれど、知り合いになった文学者の先輩や友人も豪華である。列挙すれば、猪野謙二、江頭彦造、杉浦明平、寺田透、萩原朔太郎、室生犀星、堀辰夫、三好達治、神保光太郎、丸山薫、芳賀檀、保田與重郎、伊東静雄などである。

    とにかく道造の詩は注目されるようになり、「中原中也とともに「四季」を代表する若き抒情詩人となった」そうである。

    何しろ道造は二十四歳で急逝してしまったから、体験に乏しく思想に円熟味がない──つまり深みがないという批判はあるかもしれない。この批判は間違ってはいないと私は思う。立原道造の詩をパステル画になぞらえるとき、そこにはいくばくかの批判も含んでいるのだろう。

    道造は実際にパステル画を描くことも好んだそうなのだけど、彼が言葉で紡ぎだした作品には音楽とリズムがあり、色彩に富んでいる。油絵や水墨画にはない魅力がそこにはあると思う。

    ・・・

    夏花の歌

     その一

    空と牧場のあひだから ひとつの雲が湧きおこり
    小川の水面に かげをおとす
    水の底には ひとつの魚が
    身をくねらせて 日に光る

    それはあの日の夏のこと!
    いつの日にか もう返らない夢のひととき
    黙った僕らは 足に藻草をからませて
    あの日の影を ずるさうにながれにまかせ揺らせてゐた

    ……小川の水のせせらぎは
    けふもあの日かはらずに
    風にさやさや ささやいてゐる

    あの日のをとめのほほゑみは
    なぜだか 僕は知らないけれど
    しかし かたくつめたく 横顔ばかり

    ・・・

    この感想文を書こうと、ぱらぱら道造の詩を読み返してみたのだけど、意外に暗い内容のものが多くて、私のイメージしている道造の詩──春風そよぐ草原に横たわる薄倖の美少年がパステルで風景画を描いている──を見つけることができなかった。

    まあ、しょうがない。立原道造という詩人の魅力をどれだけ伝えられたか心もとないけれど、この小文を読み興味を持ってくれたなら、そして本屋や図書館で見かけたなら、手に取ってぱらぱらと彼の詩を読んで見てください。

    押しつけがましくなく、上品な彼の詩の世界がそこにあることでしょう。
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    『立花隆の書棚』立花隆著
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      〇『立花隆の本棚』新刊超速レビュー【HONZ】
      http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35188

      4年半も前の記事で恐縮です。たまたまツイッターでこの記事を見かけてしまい、何か書かずにいられなくなってしまいました。というか、書名は「立花隆の書棚」なのに、なぜかタイトルが本棚になってる。単純な勘違いかしらん。

      立花隆事務所(猫ビル)訪問


      なにしろ本好きには気になってしまう他人の蔵書事情。立花隆さんほどライターとして成功した人でも蔵書の保管には頭を悩ましたみたいですよね。それもそのはずで、立花さんは政治から科学まで守備範囲の広いライターだったから、自然と蔵書も増えてしまったのでしょう。

      溢れかえる蔵書管理の最後の切り札として「猫ビル」を建てたわけだけど、この時はかなり話題になってましたよね。いつごろの出来事だったか調べてみたら(ネットは弁理だなあ)、1992年の設立でしたか。25年も前の出来事だったんですね。

      当時は助手(秘書?)をひとり雇って運営していたのが、かなり前に辞めてもらったみたいですけど、そのあとどうなったのでしょう。1940年生まれで御年77歳の立花さん、お元気なのでしょうかね。

      〇立花隆(72)の書棚が凄いと話題に 地上3階・地下1階の仕事場のビルに約20万冊!
      http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35188

      立花隆の書棚の写真(ほんの一部)


      上のリンクには立花さん以外に、筑紫哲也さんの書斎とか司馬遼太郎記念館、京極夏彦、澁澤龍彦、内藤陳、安部公房、プーシキン、小飼弾などなど、名だたる蔵書家の写真が掲載されてます。

      ・・・



      ピンちゃんのコタツ周りはこんな有様になってます。かなり本やらなんやらが散らばってますが、1日中座椅子に収まり、コタツから半径1メートル圏内だけで活動してるのでこうなってしまうのです。ついでに申しますと座椅子の後ろのドアを開けると6畳の書斎があって本棚が並んでおります。ピンちゃんは過去に15回くらい引っ越ししたのだけど、途中から本の処置に困ってしまい、引っ越すたびに蔵書のかなりの部分を古本屋などで処分するようになりました。

      終の棲家である現在のアパートに引っ越してからも、お金が無くなるとブックオフなどに本を売り払ってタバコを買ったりしていた。もし、それら全部を手元に残していたとしたら5千冊くらいはあったんじゃないかなあ。今住んでるアパートは2DKで47平米ほどあるから、すべて収まるとは思うけど、それでも本があふれていただろうな。

      ・・・

      ということで、全然書評でも感想文でもないのだけど、そもそも『立花隆の書棚』は読んでないので感想を書きようがない(笑)。とりあえず、ピンちゃんがどのような環境で活動してるのか報告ということでご勘弁いただきたい。
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      世界の紛争地図の読み方
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        世界の紛争地図の読み方―どこで起きているのか、なぜ対立しているのか (KAWADE夢新書)
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        ここのところ朝鮮半島情勢がきなくさくなってきて、改めて外の世界の紛争の事が気になった。本棚にロム・インターナショナル著『世界の紛争地図の読み方』という本があったので読んでみた。どうやらブックオフで購入したままほったらかしになっていたようだ。

        初版発行が1999年1月5日になっているので、当然それ以前の「世界の紛争」についてまとめてある。数日前の赤貧日記に載せた簡単な年表を再掲しておくと、

        1985年:プラザ合意
        1986年:マルコス政権崩壊 チェルノブイリ事故
        1987年:ブラックマンデー 大韓航空機爆破テロ事件
        1988年:ソウル五輪 ペレストロイカ開始
        1989年:昭和天皇崩御 べルリンの壁崩壊 ルーマニア革命
        1990年:イラク・クウェート侵攻 東西ドイツ統一
        1991年:湾岸戦争勃発 ソ連邦解体 南北朝鮮国連同時加盟
        1992年:PKO協力法案成立 バルセロナ五輪
        1993年:自民党55年体制崩壊 EU成立

        これ↑は日本に関係ありそうな大事件をピックアップしたものだけど、本書ではもっと細かく、世界全体の紛争地についてコンパクトにまとめてある。

        で、最初に世界地図が掲げられ、紛争がある国の国名が記載されているのだけど、その地図を眺めて幾つか気づいたことがある。まず、当然のような気はするけど、北米大陸では紛争がないという点。日本とオーストラリアもない。大きな紛争というのはほとんどユーラシア大陸とアフリカ大陸に集中している。

        まあ、日本、アメリカ、オーストラリアというのは大きさは別として基本的に他国と国境を接していないからなんでしょう。アメリカはカナダ、メキシコと接しているけど、カナダは先進国だし、メキシコは争いを起こすには力の差がありすぎる。

        ということで、なぜユーラシア大陸、アフリカ大陸で紛争が絶えないかと言えば答えは明らかで、陸続きのせいなんでしょうね。徒歩で移動できる上に幾つもの国がある。偉そうに書くほどの事でもないけど、改めて地図を眺めてみて、そのことを実感しました。

        ・・・

        さて、本書の構成は以下の6章に分かれています。

        1章「アジア」の紛争地図
        2章「中東」の紛争地図
        3章「南太平洋」の紛争地図
        4章「アフリカ」の紛争地図
        5章「ヨーロッパ」の紛争地図
        6章「中南米」の紛争地図

        各章がさらに細かく分かれているのだけど、日本に直接関係する「アジア」だけすべて列記すると、

        ・世界から孤立する北朝鮮のミサイルの脅威
        ・日韓関係を揺さぶる竹島の領有権問題
        ・核実験競争にまで発展したインドとパキスタンの半世紀に及ぶ紛争
        ・民主化勢力と軍事政権の間で政情不安が続くミャンマー
        ・反政府暴動と独立運動に呻吟するインドネシア

        となっています。いずれも興味深い話なのだけど、詳細は本書にゆずりましょう。とりあえず、20世紀後半の時点で世界でどのような紛争があるのか、ざっと概観を得るためには便利な本だと思います。

        ひとつだけ補足しておくと、中東やアフリカの大きな紛争の原因は、もとをただせばほとんど欧米が関係していて、ほんと白人の皆さんというのは困ったものだなとの思いを新たにしました。
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        『エージェント・スティール』主演カート・ラッセル
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          13時55分からテレ東(TVh)で日曜イベントアワー『エージェント・スティール』鑑賞。

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          『カリスマ大泥棒のクランチは強盗グループの1人である弟のニッキーに裏切られ、5年半の囚人生活を送っていた。出所したクランチは再びかつての仲間を集め、世界で最も貴重な本を盗み出す計画を企てる。インターポールの捜査官ビックは、彼らが強盗を働く前に阻止しようとするが、その手口を見抜くことができない。ビックは凄腕で有名だった元天才詐欺師のサムという人物に協力を依頼するが…』
          テレビ番組欄から引用

          出だしからテンポの良いギャグ満載の痛快クライム・アクション。カート・ラッセルとマット・ディロンのコンビがなかなかよい。途中で「特攻野郎Aチームじゃないんだぞ」などというセリフがあったりしてにやりとしてしまう。

          それにしてもマットディロンである。こやつピンちゃんと2才しか違わない。高校生の頃『アウトサイダー』と『ランブルフィッシュ』を映画館で観た記憶があるんだけど、あの頃は二代目ジェームズ・ディーンとして売り出す気満々な感じだったな。意外に鳴かず飛ばずで見かけなくなったなと思っていたら『メリーに首ったけ』でコメディもやれる俳優だと判明した。あとピンちゃんの印象に残ってる作品と言えば『酔いどれ詩人になるまえに』くらいかな。

          本作『エージェント・スティール』でもマットディロンはいい味をだしている。あまり話題にならなかったのかネット上に情報が少ないのだけど、出演者のほぼ全員が(顔に見覚えがあるけど名前が分からないひとを含めて)とぼけた演技でピタリとはまっていて、なかなかの快作。ストーリーはさほど重要ではなく、細かいギャグを楽しみながら眺めるとよい。

          (この映画を見たくなった人は↓は読まないで下さい)

          ・・・
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          『裏切り者』主演マーク・ウォールバーグ
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            13時55分からテレ東(TVh)で日曜イベントアワー『裏切り者』鑑賞。

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            『 ニューヨークのクィーンズ区。仲間をかばって服役していたレオが晴れて出所。レオは女手ひとつで育ててくれた母のためにもまじめに人生をやり直す決意を固める。さっそく叔父フランクの経営する会社で仕事を始める。そこはニューヨークの地下鉄の修理などを請け負う大手企業。そこではレオの親友ウィリーも働いていて、将来フランクの片腕として期待される存在となっていた。ある日、レオはウィリーに連れられ地下鉄工事の入札に立ち会った。しかし、そこは政界をも巻き込んだ陰謀、汚職の巣窟となっていた。やがて、ひとつの裏工作が彼らの人生を狂わす事件へと発展する……。』
            allcinemaより引用

            映画が始まるとちょっと見続けるのが難しいくらい暗い雰囲気で困ってしまった。私は精神的に落ち込んでしまうような映画は苦手なのだ。まず、主人公のレオが刑務所から出所し帰宅するところから映画は始まる。自宅にはレオの出所祝いに友人知人たちが集まっている。逮捕服役といっても凶悪犯罪ではないからだろうか、出所を祝ってくれるひとびとがいるのだ。

            ネットで調べた情報なども総合すると(テレビ放映ではカットされていてわからない部分もある)、レオは仲間といっしょに自動車泥棒をしていたところを捕まったようだ。ただし、レオは仲間をかばい罪を全て一人でかぶったらしい。過ちを犯してしまったレオではあるが、仲間は裏切らない。

            そんなレオの出所をもっとも喜んだのは母親である。女手一つでレオを育てあげた母親は、レオの帰宅をまちわびていた──この手のシチュエーションにピンちゃんは弱いのだ。とても他人事と思えず、ちょっと見ていられない原因であった。映画の舞台はアメリカだし、自分とは無関係の物語であるはずなのに、ママンの期待を裏切り続けてきた我とわが身に置き換えて自責の念にさいなまれてしまう。

            ・・・

            出所したレオは、さっそく叔父フランクの会社で親友のウィリーと働き始めるのだけど、これが間違いであった。フランクはニューヨークの地下鉄修理を請け負う企業の経営者であるけど、そこでは談合はおろかライバル企業を蹴落とすための犯罪行為が横行していた。フランクの片腕として汚れ仕事を実行していたのがウィリーで、どうやらレオが逮捕された自動車窃盗事件の首謀者でもあるようだ。

            映画の邦題は『裏切り者』であるけれど、原題は「The Yards」で、電車の操車場のことである。出所間もないレオはウィリーに連れられ、他の仲間と共に操車場にいく。事情の分からないレオは、電車に小細工する仲間たちを見ながら立ちすくんでいる。ライバル会社の整備が不完全であるように見せかけるためなのか、単にマッチポンプで修理箇所を増やすためなのかはよく分からないが、仲間たちは溶接棒のようなもので電車の配線をショートさせているようだ。

            操車場には管理小屋のようなものがあり、電車会社の担当者が常駐している。今までは担当者にウィリーが裏金を渡し忍び込ませてもらっていたのだが、今回に限り裏金を受け取らない。ライバル会社から既に多額の金を受け取ったのでそちらに乗り換えるという。担当者が警報ベルを鳴らし、揉みあいになったウィリーは誤って担当者を刺殺してしまう。

            一方、管理小屋の外では、警報で駆け付けた警官とレオが格闘になり、奪った警棒でレオは警官を打ちのめし逃走する。

            ・・・

            心ならずも犯罪の片棒をかつぐことになり、自分の犯していない殺人罪まで負わされそうになったレオは、身を隠しながらどうすべきか決断できないでいる。レオはウィリーの殺害現場を目にしていたが、それを口外するつもりはない。ここでも仲間をかばっている。このあたりで何かおかしいなと感じたのだけど、これは邦題である「裏切り者」とも関係している。

            ここからはピンちゃんの想像で書くけど、どうやら叔父のフランクともども、悪友ウィリーもその仲間たちもイタリア系であるようだ。映画の中でもウィリーがライバル会社の若者とイタリア語(だと思うのだけど自信がない)で会話するシーンがある。

            異国アメリカで生きていくため、彼らはみな助け合っているのだけど、それがいきすぎて犯罪行為をももみ消そうとする。マフィアほど強固な結束ではないにしろ、彼らはファミリーを形成し、沈黙の掟もあるようだ。日本でいうところの「空気」とか同調圧力に近いものかもしれない。或いは昔の村落共同体にあった仲間意識みたいなものだろうか。

            日本人であるピンちゃんにはよくわからないし、映画でも特別に強調はしていないのだけど、アメリカ人が見ればそれとわかるような描き方なんだろう。

            ・・・

            この映画はそれほど有名ではないから未見の人が多いと思うので結末は書かない。けれど、地味で陰気な映画かと思ったらば、非常によくできた社会派映画で、アメリカの現実の一断面を見事に切り取っている傑作映画だと思う。

            この映画は実際に起きた事件を題材としていて、監督であるジェームズ・グレイとその父親も事件の関係者であるらしい。時間がないのでこれ以上は調べないけど、興味のある方はネット検索でもう少し詳しい情報を得ることが出来るはずである。
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